木造住宅の「構造計算は不要」を信用してはいけない
最近、住宅地の空家が目立っています。以前は固定資産税を払ったり管理が大変と、売り急いだのですが、最近は値上がりを待っているのか、売り急ぐ様子もありません。他人に貸すわけでもなく空家のまま放置している家を多く見かけます。
家は風通しを良くしていないと傷みます。特に木造は湿気を嫌いますので通風が肝心です。人が住まなくなると、出入り口を閉め切りますので、室内の空気が澱み湿気が抜けなくなります。床や畳がふわふわしてきます。それから屋根部分の木が傷み、雨が漏れ始め放置していると、修復不能な状態まで荒れていきます。
空家の持ち主から、空家の利用法をよく相談される様になりました。そんな時、自宅の傍であれば、貸別荘にしてはどうかと回答しています。京都辺りでは当たり前になりつつあります。
若干手を加える必要がありますが、他人に貸すのであれば事業として考えて採算が合うとなれば投資も必要でしょう。京都の町は年間を通じて需要が見込めます。
ホテルよりも費用を安く設定してグループや大家族向きに改造して、ターゲットを絞り込めば、ビジネスモデルが見えてきます。全国に広がればネットワークがネット上に登場して、より利用し易くなるでしょう。
そのうち、京都の様な観光地でない、普通の町にも当たり前の様に貸別荘が出来る日が来ると思います。
それは、最近の間取りに客間が無いことからも裏付け出来ます。車が発達して日帰り出来る範囲が広がったのが大きな要因ですが、ライフスタイルの変化で、客間に良いスペースを提供することに意味を感じなくなったのも大きな理由です。そのうち普通の町に貸別荘が当たり前の様に出来る時代が来ます。