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福味健治

建築主の思いを形にする注文住宅の専門家

福味健治(ふくみけんじ) / 一級建築士

岡田一級建築士事務所

コラム

工務店とパチンコ屋さんの経営感覚の違い

2012年11月17日

テーマ:【カフェテラス】

コラムカテゴリ:住宅・建物

パチンコ屋さんは、儲け過ぎると経営が成り立たないそうです。たまにはお客さんに勝ってもらわないと、あの店は出球率が悪いと悪評が立ち、客足が鈍るからです。かといってずっと店が負けていても経営が成り立ちませんので、トータルで儲かれば良く、一人一人の勝ち負けには無頓着です。

しかし、工務店さんは一件一件利益を出していかないと経営が成り立ちません。昔の様にドンブリ勘定で経営出来た時代は、一年を通して黒字になっていれば良かったのですが、現在の様に利益を圧縮しないと価格競争に負けてしまう時代では、一件ずつ利益を確保しないと経営が成り立ちません。一件でも赤字をだしてしまうと、それを挽回するのに何年も掛かってしまうのです。
冗談まじりですが、お施主様からよく「うちで儲けなくていいから他所で儲けて」と言われている工務店さんを見受けます。工務店さんは笑いながら受け流していますが、一件一件の損益が工務店の死活問題ですので決してパチンコ屋さんの様な経営判断は出来ません。

ローコスト住宅で人気のある工務店さんほど、一件一件の利益をしっかりと確保されます。一件でも赤字を出してしまうと、他の現場で無理をして評判を落としてしまうためです。

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福味健治(岡田一級建築士事務所)

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