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福味健治

建築主の思いを形にする注文住宅の専門家

福味健治(ふくみけんじ) / 一級建築士

岡田一級建築士事務所

コラム

子供部屋とサブリビング

2012年11月12日

テーマ:【カフェテラス】

コラムカテゴリ:住宅・建物

家の間取りを表現する言葉で○LDKと云う言葉がありますが、個室の数だけで家の使い良さを表すことは出来ません。個室を並べても使う用途に合っていなければ大き過ぎたり、小さ過ぎたり不便な空間となってしまいます。

子供部屋の在り方が、最近は随分と様変わりしています。日本の子育て環境で子供は、ある日突然個室を与えられても、戸惑うだけでどの様に使えば良いのか全く判りません。親としても子供に子供部屋を与えるだけでちゃんと自己管理が出来る人間になって行くとは考えていないようです。
義務教育の間は親の監視下で勉強させ、子供部屋も個室にせず子供同士相互監視させたり、寝るだけの窮屈な部屋しか与えないと云った、工夫をされています。

当然6帖一部屋を子供に与えていた時代と変り、述べ坪数に余裕が生まれます。
余剰空間をどの様に利用するかですが、多くはサブリビングとしてプライベートエリアに、パブリックスペースを造り、最近置き所が問題となっているパソコンを置いてみたり、書斎コーナーや趣味の部屋として使う例が多くなりました。
また、最近は余剰空間を利用して、今までの家には無かった空間も造られています。例えば滑り台です。階段は別にありますので滑り台は、機能的には全く無駄な空間ですが、造ってみると面白い空間になります。
その他にも消防署にある様な二階から一階に降りるポールやブランコを造って欲しいと云うリクエストも最近は増えて来ました。ハンモックや洗濯物の室内干しが出来る空間も余裕が生まれれば欲しい空間です。
室内干しの空間はアトピーや花粉症に悩む家族がいれば切実な問題です。間取りとしての置き位置の確立が急がれる空間となるでしょう。

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福味健治

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福味健治(岡田一級建築士事務所)

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