不動産チラシや間取り集からは理想の家は見つけられません。

2012年10月3日

コラムカテゴリ：住宅・建物

住宅の間取りは周辺環境に大きく影響されます。また敷地形状によって変る事は云うまでもありません。住宅のチラシやハウスメーカーの用意する間取り集では、参考にもなりません。

不動産チラシや間取り集は、過去に建てられた家の間取りや、一般受けするような当たり障りのない間取りを集めたものです。過去の例を参考にして新しい、自分のライフスタイルに合った間取りを創造するのであれば良いのですが、ただ真似をするだけでは、後で後悔することになります。

個人や家族を取巻く社会情勢の変化は、子供から大人まで大きな影響を受けています。それら一つ一つに対応して、今後の新しいライフスタイルに対応出来る家にする為には、既製の間取りを並べ替えるだけではおさまりません。今、間取りに対する不満や問題を洗い出し、新しい間取りを構築することが必要となります。その為には、今まで無かった新しい部屋名を作り出す想像力も必要となります。

例を挙げますと、今後のスマートフォンはどうなって行くと思いますか？スマートフォンと家のかかわり方は今のままでいいですか？スマホはもはや電話ではありません。パソコンであり、ゲーム機であり、友達ですらあります。スマホの未来を想像する力が無くては、新しい間取りも見えてきません。

また、仕事や家事のスタイルも変化しています。在宅勤務の分野が今後益々増えますし、家事ももっと効率化出来る間取りも必要となります。お掃除ロボットの性能を100％発揮させる事も必要でしょうし、洗濯物を干してから収納するまでの作業をもっと効率化する事も重要でしょう。料理も後片付けが楽しく出来る工夫も必要になるでしょう。それらを整理できて始めてゆとり時間が生まれ、主婦もアクティブに社会活動に参加出来るのだと考えます。

既製の間取りしか見ないと、ただ綺麗な家が出来るだけで、今までの生活の繰り返しが待っています。
それでは、一生を掛けて支払うローンの負担には耐えられません。今後の社会を見据えた間取りを構築しましょう。

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