秀光ビルドが工事の「見える化」を宣言しました
設計と施工を同一業者が行う設計施工は、ハウスメーカーの家造りとして日本で広く定着していますが、世界的に見るとこれは稀な事で、一般的ではありません。お隣の韓国では設計施工を法律で禁じています。
設計施工は、昔ながらの大工さんが、お客さんとの間で培ってきた人間関係があって始めて成立するものです。その事があったから日本では設計施工を甘受してきたのですが、人間関係の成立していない設計施工にまつわるトラブルが多発しています。
人間関係が成立している工事では、施主が100%目を光らせていなくても、大工さんがお施主さんの気持ちになって家を造ってくれます。しかし、人間関係が成立していなければ施主の気持ちと、施工者の論理の間にギャップが生まれます。施主がこれ位言わなくても当然判ってくれるだろうと思っている事でも施工者は、この予算なのだからこの程度が普通だろうと、セルフジャッジしてしまうのです。
この手のトラブルを防ぐのには、設計と施工を分離発注するか、昔から付き合いのある大工さんに依頼するしか解決方法はありません。
設計図書には二種類あります。設計事務所が建築主の要望を聞いて描いた図面と、設計施工の建築業者が施工者の論理で書いた図面です。施工者の論理で描かれた図面が、建築主の要望に沿っていればそれに越した事はありません。昔ながらの大工さんが建てる家がそうです。大工さんの腕に惚れて、大工さんに任せて建てる家です。
しかし、そういう人間関係が成立していない、施工者の論理による図面から造られる家はトラブルの原因を抱えた家と云う事になります。設計と施工を分離しなければトラブルの火種を抱えたまま工事が進んでしまう事を意味しています。