秀光ビルドの家に調査に入りました
家造りを思い立つと、色々なチラシ・宣伝文句が気になります。工法を謳う宣伝であったり、性能を謳うチラシであったり、イメージを伝える資料であったり、ブランドを背景にした営業攻勢であったり、最後には何が良いのか判らなくなります。
生真面目な人ほど、心はブレにブレて、どんどん悩みが深くなって行きます。そんな家造り楽しいですか?本来大金を掛けて行う家造りですので、楽しまないとお金の掛け甲斐がありません。
家造りは情報を集めることから始まるのではありません。今の社会は情報が氾濫して情報に踊らされて、自分自身で何が大切ななのか全く判らないまま、疲れ果ててしまいます。
イチローくらいバッティングセンスが良くて、ウサイン・ボルトほど早く走れて、北島康介ぐらい早く泳げる、白鵬を求めていませんか?
私が依頼されて、家の構想を練る過程をご紹介します。簡単なデスクワーク以外は必ず現場を見に行きます。
1、その土地に立って敷地の性能を見極めます。
平地なのか斜面地なのか。
眺望はどちらに開けているか。
風通しはどの方向からか。
陽射しはどの程度か。
それらと、依頼者の家族構成・ライフスタイル・ライフサイクルを合わせれば、自然と間取りが浮かんで来ます。間取りは土地に根ざすのです。決まりきった間取りのパターンをジグソーパズルの様に机上ではめ合わせるだけでは、良い間取りは出来ません。
2、間取りが決まれば、それに最も適した工法(在来木造・2”x4”鉄骨造・RC造)のいづれが良いのかが決まります。
3、工法が決まれば、その工法の欠点を補う性能の選択に入ります。(鉄骨造であればヒートブリッジを解消する為の断熱材の選定にはいるとかです)
順序立てて、思考を積上げていかないと、根本的なところでミスを犯します。また無秩序にイメージだけで、材料・工法・メーカーを選択しても何の意味もありません。
建築は土地に根ざし、住む人の生活習慣に根ざします。その点がブレると築き上げたプランも砂上の楼閣に等しいものとなります。