秀光ビルドの家に調査に入りました
●初めは誰でも素人です。
建築を志す学生が、一番初めに与えられる基本中の基本の課題です。
まず、今住んでいる家の間取りを描いてみて下さい。
方眼紙もパソコンも用いずに、白い紙に鉛筆で記憶を頼りフリーハンドで書いてください。ここでは記憶を頼りに書くことが肝心です。
マンション等にお住まいであれば、自分の部屋だけで構いません。一戸建てであれば、二階まで書いてください。はじめは、中々上手くいきません。自分が住んでいる家なのに、何処かがはみ出したり、凹んだりします。二階建てでは、なお更です。一階よりも二階の方が大きくなったりもします。それでも方眼紙を用いず記憶を頼りに描いて下さい。
記憶を頼りにと云うことは、メージャー等で測りながら描かないと云う意味です。
●スケール感を養う
何を試しているのか解説しますと、貴方のスケール感を養っているのです。頭の中に各部屋の大きさが入っていなければ、今お住まいの家でも上手く描けません。和室は畳がありますので、まだイメージし易いですが、マンションや洋室になるとお手上げ状態を繰り返す事になります。
しかし、この課題をクリアしないと、何も無いところから新しい空間を創り出す作業なんて出来るはずがありません。「6帖の部屋を作ってみたけど、その6帖が大きいのか、小さいのか判りません。」と悩む人はこの訓練をしていない人です。
見た部屋の大きさと手で描く部屋の大きさが、ぴったりと一致するまで描いてみましょう。
●スケール感の検証を行う
一応、納得の行く間取り図が出来れば、メジャーを使って寸法を記入していきましょう。
寸法を記入する注意点は、壁の芯々寸法を記入することです。部屋の内々の有効寸法を測ってはいけません。設計図書の殆どが芯々寸法で描かれている為です。芯々寸法が3640mmあっても、有効寸法は3500mm程度しかありません。家具を配置する際、図面を見て3640mmと記載されていたので、3600mmの寸法の家具を買ってしまうと、入らなくなります。
●チェックの注意点
芯々寸法の寸法を記入して長さに矛盾がありませんか?小さく思っていた空間が意外に大きかったり、大きいと思っていた部屋が以外に小さかったりしませんか?その違和感を解消させていく訓練を今しているのです。
●これを繰り返し練習する
自分の家が出来上がれば、実家の家を再現してみましょう。記憶にある間取りならば何処の家でも構いません。白い紙にフリーハンドで描く練習をしましょう。
綺麗に越したことはありませんが、あまり綺麗さを気にせず、何処まで正確に他人に伝える事が出来るかを目標に練習して下さい。