グルーミングルームのある間取り
人は大きな決断をしようとする時、その決断に間違いが無いか、あらゆることを検討します。
そして家相が良くないとなると今まであまり気にも止めなかった家相が、何か重大な欠点の様に思えて来て決断を鈍らせてしまいます。
その欠点が元で、もしも現状よりも悪い結果になったらどうしよう、と考えてしまい現状を抜け出せないでいるのが殆どの人です。
私は、クライアントから土地の相談を受けると、土地を見つける前に土地に求めるものをリストアップする様にお話ししています。土地に求めるものは人それぞれ異なります。駅に近くて、環境が良くて、便利が良くて、土地が広くて、しかも「これは安い!掘り出し物だ!!」と云う土地はこの世に存在しません。もしもあれば誰もが欲しがります。需要が多いと云う事は値段が上がることなのです。
ですので、まず求めるものを整理してその条件に合ったものを探すように云っています。どうですか?その求めるものに「家相」は入っていますか?入っていれば買わないことです。入っていなければ買っても支障はないでしょう。
でも「よし買おう!」と決めた瞬間に、別の自分が現れて「ちょっと待て、お前は騙されているぞ」と囁くのです。それは、友人や知り合いが囁くのではありません。自分自身が囁いているのです。その証拠に買わなかった事で後で後悔しても、友人や隣人を責める気にはなれません。自分自身を責めるのです。
大きな決断をするときは、誰でもそうなるのです。一度や二度は迷っているうちに他人が先に契約してしまった、と云う経験を踏まないと買えないのが土地でもあります。まずは気持ちを整理してその土地に何を求めているのか良く考えてください。その条件に合っていれば「買い」です。合っていなければ「買うな」です。それだけのことです。