作業服を着た営業マン
本日は読売新聞大阪本社地下一階イベントホールでチャリティーセミナーがあり、パネルディスカッションのパネラーとして参加いたしました。
ご来場頂いた皆様、長時間に渡りご清聴頂き有難う御座いました。
また、こう云った機会を与えて下さいました関係者の皆様、本当に有難う御座いました。
都合でご来場頂けなかった皆様に、私が担当致しました住宅の耐震化について、発言した要旨を掲載致します。
住宅を再生すると云う考え方
今後30年以内に東海・東南海・南海地震の発生確率は80%を越えるといわれています。既存住宅にとって耐震改修は必要な工事です。
しかし、いつ発生するか判らない地震に対して、大きなお金を投資出来ないとの意見も多く聞かれます。これは、耐震改修が必要と考えてはいるものの、改修そのものに魅力が無いため、積極的になれないことに起因します。
また、リフォーム業界は、日常的にボッタクリ業者が暗躍する業界ですので、良心的な施工業者が耐震改修を積極的に事業展開しようと考えても、一般の方からは良い業者・悪い業者の見分けがつけられないため、ついつい二の足を踏んでしまう背景もあります。
この二つの要因が、日本の住宅の耐震化を遅らせ、地震の度に大規模な被害をもたらす結果となっています。
同じ悲しみを何度も繰り返す事の無いよう、新たな切り口での耐震改修を考えています。
「住宅再生」です。
年収は欧米各国と肩を並べているのに、生活水準は欧米のそれに遠く及ばない日本の現状は不思議だと感じませんか?これはスクラップアンドビルドを繰り返してしまう日本の住宅事情にあります。親の世代が住宅ローンで苦しんで、ようやく不動産を手に入れても、
子供の世代では、また同じ様に住宅ローンで住宅を購入する為です。子供世代に辛い思いをさせない為、今住んでいる住宅を再生してみませんか。リフォームと云えば仕上げ材を新しくしたり、キッチンを入れ替えたりすることを連想してしまいますが、それに耐震補強のために少し手を加えるだけで、次世代まで使用に耐え得る住宅に改修することが出来ます。
また、一般のリフォーム業者と一線を画するため、非営利法人「日本住宅再生研究所」の設立を目指しています。非営利法人が顧客と施工業者の間に介在することにより、適切な改修工事を、適正な価格で顧客に提供できると考えています。
魅力のない耐震改修を、魅力あるリフォームと結びつけ、しかも資産として次世代に受け継いでもらうことで、既存住宅に対し新たな可能性が見出せるのではないでしょうか。