ジョブ・カード制度の活用する助成金について

鈴木圭史

鈴木圭史

テーマ:キャリアコンサルタント

キャリアアップ助成金などの教育訓練関係の助成金の申請提出書類ではキャリアコンサルタントやジョブ・カード作成アドバイザーによるコメントの記入が必須です。
9月4日、8日の記事で「キャリアコンサルタントについて」という記事でキャリアコンサルタントの仕事について知ってもらえた方は多いかと思います。今まではジョブ・カード作成アドバイザーによる作成も行われていましたが、ジョブ・カード講習は平成30年度(平成31年3月31日)で終了となり、この最後の講習によってジョブ・カードアドバイザー証の有効期限は平成36年3月31日までとなります。つまり今後はキャリアコンサルタントのみがジョブ・カード作成支援できることになります。

<ジョブ・カードの目的・普及促進・方策等>
ジョブ・カードは個人のキャリアアップや、多様な人材の円滑な職業等の促進を目的とした、「生涯を通じたキャリア・プランニング」及び「職業能力証明」のツールです。
厚生労働省では平成32年にジョブ・カード取得者数を300万人にし、取得者自らの職業能力の向上などに貢献するとした者の7割以上することを目標としています。
都道府県労働局ではジョブ・カードを活用した雇用型訓練に係る助成金、ジョブ・カードセンターでの援助、サイト等における関係情報提供などの支援措置等を取組んでいます。公共職業安定所では職業相談・紹介を行う求職者へのジョブ・カードを活用したキャリアコンサルティングの促進、ジョブ・カードセンターはジョブ・カードを応募書類等として活用する企業の開拓・支援を行うなど、国は積極的にジョブ・カードを活用していきたいと考えられます。

<助成金との関係>
企業側のジョブ・カードの大きなメリットの一つとして助成金を活用することにより、採用費用や従業員の研修費用を軽減することができます。そして労働者の職業能力を向上させることができ、モチベーションアップにも繋がるメリットもあります。いずれも期間中に支給されることはなく終了後に支給されます。ジョブ・カード制度の職業訓練を実施する場合はお近くのハローワークや地域ジョブ・センターにご相談下さい。

ジョブ・カードは求職者だけではなく学生から在職者の方にも使える幅広いものです。書きながら今までの自分を振り返り自己理解を深め、自分の今後のキャリアについて考えることもできますし、完成したジョブ・カードはあなただけの立派な職業能力証明証になるでしょう。

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鈴木圭史
専門家

鈴木圭史(特定社会保険労務士)

ドラフト労務管理事務所

社労士として20年以上の経験を誇り、労務相談から発展した、労務リスクの回避につながる労務監査を推進。IPOやM&A支援でも実績があります。「船員の働き方改革」に対応する海事代理士業も。

鈴木圭史プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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