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コラム
言葉の心理 '' 一瞬の沈黙 ,,
2014年9月7日 公開 / 2021年2月8日更新
秋の風を感じながら…♪♪
夏は過ぎ行き、秋の香りを堪能しながら、また実になって恵みをいただけますね!
ありがたいことです。
本題に!
「一瞬の沈黙」は、聞き手に注目をひく有効な手段である。
言葉で相手を動かそうとするとき、まず第一に考えねばならないのは、いかに相手の注意を喚起し
自分を相手に'' 印象 ,,にとどめるかということである。
たとえば…歌舞伎の一場面
歌舞伎俳優の六代目尾上菊五郎に、彼の芸談を集めた『芸』という本があるが、これは、わたくしなど
心理学の立場から見ても、なかなか興味のある文献である。
その中に、『沈黙の活用』を説いた九代目市川団十郎が『忠臣蔵』の斧定九郎を演じたときの話である。
定九郎が、与一兵衞を殺害して、財布を奪い取り、封印したままで、中の金額を勘定する場面がある。
団十郎は「・・・四十六両、四十七両、四十八両、四十九両」と、口の中でブツブツ教え、最後の五十両
だけを吐き出すのである。
この間、観衆はしだいに静かになり「五十両!」と声を出すときは、セキ一つ聞こえない静けさであった
このときの「五十両!」は、じつにすごみがあり、客をハッとさせる効果があった。
団十郎は「いきなり五十両と声を出しては、小判が飛んでしまう」と教えたそうだが、わたくし達も
日ごろのスピーチや会話に、この「沈黙の効用」をおおいにいかしたいものですね!
本日は、歌舞伎の一例からお届けいたしました。秋は芸術の秋でもあります。
自分を磨くためにも、いろんな学び方もあるものです!
何かを味わうということは、自分を高めるためにも必要ですね。
いつもわたくしは思うんですが、やりもせずに何も得られることもないのも楽しくないですものです!
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