リスクへの基本的な向き合い方②~「軽くする(工夫や道具でリスクを減らす)」
中小企業でリスクマネジメントを進めると、手間が増えると感じることがあります。負担を抑えながら内部統制を整える考え方を解説します。
リソースが分散する不安
経営者の中には、「リスク管理を始めると、かえって現場が忙しくなるのでは」と感じる方も多いでしょう。たしかに、あれもこれもと手を広げると、担当者の負担は増えてしまいます。だからこそ、リスクマネジメントは広く浅くではなく、重要な課題から始めることが大切です。
重要なリスクに絞る
まずは、今の事業で最も影響が大きいものに絞ります。たとえば、売掛金の未回収が不安なら与信確認を優先し、特定の人に業務が集中しているなら作業手順の見える化から始めます。小さく始めることで、負担を抑えながら効果を出しやすくなります。
既存業務に組み込む
新しい会議を増やす必要はありません。週1回の定例会議で「今週気になったリスク」を1つ共有するだけでも十分です。営業会議で未回収案件を確認するなど、今ある流れに組み込めば、無理なく内部統制を整えられます。
外部の力を借りる
すべてを社内で抱え込む必要はありません。契約書の確認や規程づくりは専門家に相談し、情報共有はツールで整理すると、少人数でも回しやすくなります。リスク管理は、負担を増やすものではなく、経営を守るための土台づくりです。
リスクマネジメントは、特別な取り組みを増やすことではありません。今ある業務の中で重要なリスクを見極め、無理なく続けられる形に整えることが大切です。
小さく始めて、既存業務に組み込み、必要に応じて外部の力も借りながら進めることで、リソースの分散を防ぎつつ、安心して経営を続けやすくなります。
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