リスクマネジメント~後回しにした場合の深刻な問題
経営者一人や特定の従業員に頼る管理体制は、思わぬリスクにつながることがあります。本コラムでは、中小企業におけるリスク管理・リスクマネジメントの第一歩として、内部統制の考え方や管理部門改革の具体例をわかりやすく解説します。
「人任せ」がリスクの始まりかもしれません
「経理はあの人しか分からない」「営業は担当者に任せているから大丈夫」。このような状況は、多くの中小企業で見られます。しかし、その担当者が急に休職・退職した場合、業務が止まったり、重要な情報が分からなくなったりする恐れがあります。
リスク管理とは、問題が起きてから対応することではなく、起きる前に備えることです。そのためには、経営者だけでなく組織全体で支える内部統制の仕組みづくりが重要になります。
小さな仕組みづくりが会社を守る
内部統制というと難しく感じますが、まずは身近な改善から始められます。
例えば、受注から請求までの流れを紙1枚にまとめる、支払いは一定金額以上を社長と管理担当の二人で確認する、困ったときに相談できる外部専門家を決めておく、といった取り組みです。
こうした小さなルールを整えるだけでも、「誰が担当でも同じように仕事ができる」状態に近づき、リスクマネジメントの効果が高まります。
管理部門が現場を知ることも大切
もう一つ重要なのが、管理部門が現場を理解することです。
例えば、経理担当者が営業担当と一緒に顧客を訪問すると、「なぜこの書類が必要なのか」「現場ではどのような手順で契約しているのか」が分かります。その結果、現実に合わないルールを見直したり、現場で守りやすい仕組みに改善したりできます。
管理部門と現場が同じ基準で仕事を進められるようになることは、ミスやトラブルの防止につながり、会社全体の内部統制を強くします。
経営者が一人で抱え込まず、小さな仕組みを積み重ねることが、会社を守る第一歩です。無理のない範囲からリスク管理を始めることで、安心して事業を続けられる強い組織づくりにつながります。
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