書き出す習慣が、行動と選択を変えていく理由

小橋広市

小橋広市

テーマ:自己開示

「目標は頭の中で考えれば十分」「忙しくて書く時間がない」
そう感じている方は少なくありません。私自身も以前は、考えることさえできていれば問題ないと思っていました。しかし、長年コーチングや研修の現場に立つ中で、ある共通点に気づきました。行動が変わる人ほど、必ずと言っていいほど“書く習慣”を持っているという点です。
ペン
書くことは、単なる記録ではありません。自分の考えや感情、目的を外に出し、客観的に扱える形に変える行為。これが、行動や選択の質を大きく左右します。

脳は非常に多くの情報を処理していますが、私たちが意識できているのは、そのごく一部にすぎません。日常の中で起きている出来事のほとんどは、意識に上る前に「重要かどうか」の判断がなされ、ふるいにかけられています。ここで鍵になるのが、「何を重要だと認識しているか」です。

例えば、あるテーマについて書き出した直後から、関連する情報や出来事に気づきやすくなった経験はないでしょうか。これは偶然ではありません。書くことで脳は「これは重要なテーマだ」と判断し、無意識の情報処理の優先順位を変えています。

研修や個別セッションの中でも、目標が曖昧な状態で悩んでいる方は多く見られます。その一方で、紙に書き出しながら整理を進めると、「やるべきことが見えてきました」「迷いが減りました」と表情が変わる瞬間があります。これは気持ちの問題だけではなく、思考の構造が整理された結果です。

また、書くことで生まれる効果の一つに、「問いの質が変わる」ことがあります。頭の中だけで考えていると、思考は同じところを堂々巡りしがちです。しかし、文字として書き出すと、「これは本当に自分が求めていることなのか」「なぜ、そう思うのか」と、自然と問いが深まっていきます。良い問いが生まれると、脳はその答えを探し続けます。起きている時だけでなく、無意識のレベルでも情報を拾い集め、必要なタイミングで気づきをもたらします。

私は一年の節目に、その年のテーマや目標を紙に書き出し、見える場所に置いています。毎日読み返すわけではありませんが、ふと目に入るだけでも、判断や行動の軸がぶれにくくなると感じています。これは「願いを叶えるため」というより、自分の意識を整え続けるための習慣です。

変化を起こしたいと考えたとき、多くの人は新しい方法や知識を求めがちです。しかし、実際には、まず自分が何を大切にし、どこへ向かおうとしているのかを明確にすることが欠かせません。その第一歩として、書き出すという行為はとても実用的で、再現性の高い方法だといえます。

もし今、考えがまとまらない、行動に移せないと感じているなら、まずは一行で構いません。今の自分の状態や気になっていることを書き出してみてください。そこから、次の一歩が見えてくるはずです。

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小橋広市(講師)

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