パワハラにならない頼み方

小橋広市

小橋広市

テーマ:関係性コンディショニング

誰かに頼まれごとをされたとき、断りにくいと感じた経験はありませんか。上司から「これ、ちょっとだけ手伝って」と言われてみたら、実は大きな仕事だった…そんな“あるある”に心当たりのある方も多いでしょう。
ひらめき
ここで大事なのは「断らせない」ことではなく「安心して引き受けてもらう」こと。頼み方ひとつで、相手の気持ちは大きく変わります。

例えば職場なら「ちょっと見ておいて」ではなく「この資料、15分でチェックできるところだけお願いできる?」と伝える。相手は安心して応じやすくなります。
家庭でも「夕飯の支度お願い」より「野菜を切るだけお願いできる?」のほうが協力を得やすい。
友人関係でも「遅れないでね」ではなく「準備を手伝ってほしいから10分早めに来てくれると助かる」と理由を添えるほうが気持ちよく引き受けてもらえます。

一方で「断ったら困る」「君しかできない」などの言葉は相手を追い込むだけです。頼み事は本来、相手が動きやすくなるように工夫するもの。それが人間関係を健やかにしていきます。

ポイントは三つ。
・時間や範囲を具体的に伝えること
・相手に選択肢を与えること
・終わったあとに感謝をきちんと伝えること
「断らせない」ではなく「気持ちよく引き受けてもらう」。その小さな違いが人間関係に大きな安心をもたらします。

【小さな実践】
・頼むとき、相手が安心できる言葉を添えているか?
・自分の頼み方は“あるある”の押しつけになっていないか?
・終わった後に感謝を伝えているか?

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小橋広市(講師)

一般社団法人Self&Lifeコンディショニング協会

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