一方向から見るクセ、ありませんか?~思い込みを防ぐ“視点の切り替え”術~

小橋広市

小橋広市

テーマ:コーチング・セッション

私たちは日々、何気ない選択や判断を繰り返しています。
でも、その判断――「どこから見ているか」で、驚くほど変わってしまうことがあります。
気づけば、ひとつの視点にグッと入り込みすぎて、本当は見えていなかったことにすら気づかずにいた……なんてことも。
この記事では、そんな“視点のクセ”に気づくためのヒントと、より豊かな対話につながる「視点の切り替え方」についてお届けします。
望遠鏡
私は昔から、ひとつのことに集中して物事を見てしまうクセがあります。
気になる一点を見つけたら、そこにじーっとズームイン。
ただそのせいで、早とちりや思い込みが生まれることもしばしばです。

例えば、望遠鏡で遠くを見ているとき。目の前に映っている景色がどこの一部なのか、全体像がわからないまま「これが全てだ」と思い込んでしまう、そんな感じです。

仕事では建築デザインに携わっていたこともあり、全体像を捉える力は身についているつもりですが、プライベートではつい「部分」に意識がいってしまう。これは私自身の「詳細型」な思考のクセだと感じています。

詳細型の人は、「具体的には…」「正確には…」という言い回しをよく使います。なのに、話の内容は必ずしも具体的ではなかったりしてね(笑)

反対に「全体型」の人は、まず全体像を俯瞰し、そこから必要なポイントを絞って話を進めていくタイプ。ただし、細かい話になると「ちょっと面倒くさいな」と感じやすいようです。もちろん、人はどちらか一方だけに当てはまるわけではありません。
どちらの傾向が強いか、というだけですが、タイプの違いを理解しておくと、コミュニケーションがぐっとスムーズになります。

詳細型の特徴ですが、自分の中ではしっかり理解しているので、話すときに主語が抜けていたり、前提の説明が足りなかったりすることがあります。それなのに、話したい部分だけは細かく長く話しがちです(笑)そんなときは、一度会話を全体の流れに戻しながら、「それってつまり、どういうこと?」と丁寧に問いかけてみると、話が整理され、盛り上がるきっかけにもなります。

一方、全体型の人と話すときは、細部にこだわりすぎると煙たがられることもあるので、相手がどのくらいの情報量を求めているのかを見極めることが大切です。いずれにしても、知識や正しさだけに頼って会話を進めると、お互いに楽しめなくなってしまいますから要注意です。


【小さな実践】
話す相手がどのタイプか見極めて、
自分とは逆のタイプの人と話すときの「心がけ」を
普段からイメージトレーニングしておく

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小橋広市
専門家

小橋広市(講師)

一般社団法人Self&Lifeコンディショニング協会

なりたい自分になる勉強会やセミナーの開催及び、居心地が良い環境の中で、生きやすくなるための講座や相互交流ができる「心ホッとコミュ」というコミュニティを開放しています。

小橋広市プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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