夫婦喧嘩を感情的にこじらせない方法(前編)

小橋広市

小橋広市

テーマ:関係性コンディショニング

「夫婦喧嘩は犬も食わない」と言われますが、些細なことで衝突してしまうこと、思い当たる方も多いのではないでしょうか?
例えば、ほんの一言が引き金となり、感情が爆発してしまったり、ちょっとした誤解が溝を深めてしまったり…。実際、夫婦喧嘩の多くは「目に見えない不満や誤解」が積み重なった結果として起こります。今回のコラムでは、夫婦喧嘩を感情的にこじらせないための方法について、前編・後編に分けて解説します。
期待値のズレ

受講者の方からいただいたご質問

以前、当協会の関係性コンディショニング講座に参加された方から、次のようなご質問をいただきました。
『私のところは夫婦喧嘩が多く、一度喧嘩をすると仲裁に入った友人まで巻き込むことがあります。いざ喧嘩になると、学んだことで何から始めたら良いか分からなくなります。』
この方の場合、いざ喧嘩が起きると、冷静に対応できず感情が先行してしまうとのことでした。同じような状況で困っている方も、きっと多いのではないでしょうか?

夫婦喧嘩が感情的にこじれる理由

夫婦喧嘩が感情的にこじれる理由の多くは「目に見えない感情の蓄積」にあります。例えば、次のような状況です。
パートナーの「いつも散らかしてるね」という何気ない一言。これまでの小さな指摘や注意が積み重なっていると、「また責められた」と感じてしまい、抑えていた感情が一気に爆発する。

良かれと思って第三者が仲裁しても逆効果になることもあります。仲裁者が「まぁまぁ、落ち着いて」となだめることで、どちらか一方が「味方してもらえなかった」と感じ、かえって怒りが増してしまう。このように、感情的な衝突の背景には「過去の蓄積された感情」が大きく関係しています。

夫婦喧嘩をこじらせない鍵は「観えない気持ち」に気づくことです。感情的な喧嘩を防ぐための鍵は、「観えない気持ちに気づくこと」です。表面的な言葉や態度だけで判断せず、相手がどんな気持ちを抱えているのか、背景にある思いを想像することが大切です。

感情的な喧嘩を避ける3つのステップ

喧嘩がエスカレートしそうな時、以下の3つのステップを意識することで、冷静さを取り戻すことができます。

1. 深呼吸して感情を落ち着かせる
喧嘩の最中に感情的になるのは自然なことです。しかし、まずは「深呼吸」して自分の感情を落ち着かせる時間を持ちましょう。怒りやイライラをその場で吐き出すのではなく、一度気持ちを整えることで、冷静な判断ができるようになります。

2. 相手の言葉の裏にある「本当の気持ち」を考える
パートナーの言葉や態度の裏側には、伝えきれない「本当の気持ち」が隠れていることがあります。「どうしてこんな言い方をしたのだろう?」と一歩引いて考えることで、相手の背景にある感情や意図に気づけることがあります。

3. 冷静になる時間をつくるため、一旦会話を中断する
感情が高ぶったまま会話を続けると、より大きな衝突につながることがあります。お互いに冷静になる時間をつくるため、「少し時間をおこうか」と話を一旦中断する勇気も大切です。

「小さな実践」

感情的な喧嘩を避けるためには、「相手の気持ちに気づき、冷静さを取り戻す」ことが大切です。そのためには、次の小さな実践を意識してみてください。

  • 深呼吸して、感情を落ち着かせる
  • 相手の言葉の裏にある気持ちや背景を考えてみる
  • 冷静になる時間をつくるため、一旦会話を中断する


次回の後編では、さらに「夫婦喧嘩を防ぐ具体的な方法」について詳しくご紹介します。
お互いの気持ちを理解し、より良い関係を築くためのヒントをお届けしますので、どうぞお楽しみに!

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小橋広市(講師)

一般社団法人Self&Lifeコンディショニング協会

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