前提トークと返報性の原理でクロージング
先日、友人とお茶を飲んでいたときのこと。
彼女は少し疲れた表情で、「価値観が違う相手との話し合いがうまくいかなくて、本当に困っているの」と、ぽつりと打ち明けてくれました。すると、そばにいた別の友人も思わずため息をつきながら、「私も同じようなことで悩んでいるのよ」と共感。
夫婦、親子、職場、地域活動など──私たちの暮らしの中には、さまざまな場面で「価値観の違い」によってモヤモヤすることがあります。でも実は、その原因に気づかずにすれ違ってしまうことも、意外と多いもの。人と意見が食い違う背景には、「性格」だけでなく、“タイプの違い”が影響していること、知っていましたか?
よく見られるのが、次の2タイプ
・目的志向型(ゴールを目指す)
・問題回避型(リスクを避ける)
例えば、家族旅行の計画中に──
妻:「せっかくの旅行だから、楽しく過ごせる場所や新しい体験を考えたい!」
夫:「いや、旅行中にトラブルが起きないように、事前に注意点や問題を予測しておいた方が安心だよ!」
どちらも、とても大切な視点ですよね。「楽しさ」を重視する目的志向型と、「安心・安全」を大切にする問題回避型。
どちらが正しいかを決めるのではなく、相手の価値観や視点の“違い”を理解することが、実はとても大事です。そして、その人がどのタイプかを意識するだけでも、話し合いはぐっとスムーズになります。
言葉の使い方にも、タイプの特徴が現れます。
● 目的志向型の人の言葉
目的志向型の人は、ポジティブで未来志向を見据えたポジティブな表現を多く用いる。例えば、「楽しめる」「やりがい」「新しい体験」これらの言葉は、その人が目指す目標や夢に向かって前向きに進む姿勢を反映している。目的志向型の人は、挑戦を楽しむことができ、新しい経験を通じて成長することを重視する。
● 問題回避型の人の言葉
問題回避型の人は、リスクを回避するための言葉を多く使う。「注意すべき」「避けたい」「心配だ」といった表現がその例で、これらの言葉は、その人が直面する可能性のある問題や危険を意識し、それを回避するための思考を示している。問題回避型の人は、安定を求める傾向があり、リスクを最小限に抑えることを優先する。
こうした言葉の違いに気づくだけでも、相手への理解が深まり、イライラも減って、気持ちに余裕が生まれます。
日常の会話でも、「この人はどちらのタイプかな?」と意識するだけで、コミュニケーションがぐんとラクになります。
例えば、家族旅行の話し合いでは──「家族みんなで楽しく旅行できるように、気になることを先に話し合って、しっかり準備しておこう!」このように、相手の視点を尊重しつつ、共通のゴールに目を向けることで、話し合いの空気は大きく変わります。
【小さな実践】
話し合いのときに意識してみたい3つのこと
・相手の考えを否定しない
・共通の目的を確認する
・一緒に妥協点を探す
【編集後記】
「なんでこんなに話が通じないんだろう…?」
そんなふうに感じた経験、きっと誰にでもあると思います。
私も以前はずっと、
「性格の違いかな?」
「伝え方が悪いのかな?」
と悩んでいました。
でもあるとき、
「大事にしているポイントが違うだけ」かもしれない、と気づいたんです。
その瞬間、気持ちがふっと軽くなったのを覚えています。
今回のヒントが、あなたの毎日にもきっと役立ちますように。
「やってみたよ!」という声も、よかったらぜひ聞かせてくださいね。
気軽にメッセージもらえると嬉しいです♪
ご希望があれば、タイトルや見出しのご提案もできますよ。何か追加したい要素があれば教えてくださいね!