2ストライク3ボールのフィードバック

小橋広市

小橋広市

テーマ:関係性コンディショニング

あなたは「何度言っても伝わらない…」
子どもや部下に注意するとき、そんなふうに感じたことはありませんか?
セッション2
以前、やんちゃな男の子を育てる友人が、こんなことを言っていました。「部下に仕事を頼むときは、子どもを叱るときと同じで、2ストライク3ボールだよ」
最初は何のことか分かりませんでしたが、話を聞いてみると納得しました。

「野球に例えているだけで、まず良い点を2つ伝え、その後で改善点を3つ伝える。これが、2ストライク3ボールのフィードバック術なんだよ」
この方法を活用すると、相手の成長を支えながら、建設的な注意ができるようになります。

例えば部下のプレゼンに対しては、
◯「プレゼン資料が分かりやすくなったね」
◯「話し方も聞き取りやすくなったよ」
△「ただ、資料のデザインを統一すると、もっと見やすくなるよ」
△「データの根拠を補足すると、さらに説得力が増すよね」
△「最後に、時間配分を意識すると、もっと伝わりやすくなると思うよ」

子どもの宿題に対しては
◯「ちゃんと宿題を始めたのはえらい!」
◯「字も前より丁寧に書けてるよ!」
△「もう少しゆっくり書くと、もっと読みやすくなると思うよ」
△「計算式も書いておくと、先生にも分かりやすいね」
△「最後に、終わったらランドセルに入れると、忘れ物しないよ」

このように、先にポジティブな点を伝え、その後で具体的な改善点を伝えることで、相手が前向きに受け止めやすくなり、成長を促せます。また、改善点を3つに絞ることで、指摘が明確になり、受け入れやすくなります。この伝え方を習慣にすれば、職場でも家庭でも相手の成長を促し、より良い関係を築く助けになります。
よかったら「2ストライク3ボールのフィードバック」を試してみてくださいね。


 

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小橋広市(講師)

一般社団法人Self&Lifeコンディショニング協会

なりたい自分になる勉強会やセミナーの開催及び、居心地が良い環境の中で、生きやすくなるための講座や相互交流ができる「心ホッとコミュ」というコミュニティを開放しています。

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