自己肯定感と自主性を高める方法③
住宅街を歩いていると、玄関先でお母さんが子どもに「もう早くしなさい!」と声を荒らげている光景を目にすることがあります。
そんな光景を観ると、私が子どもの頃にお袋に叱られたことを思い出します。今にして思うと、私は明確な理由がないと動けない子どもでした。勉強をすることも納得てきないので勉強もしませんでした。
そんな中でも遊びは得意でした。遊びには「楽しめる」「夢中になれる」という納得できる理由があったからです。学校でもプライベートでも友だちと無我夢中で遊んでいました。
私は中学を卒業すると進学せずに職業訓練校に行きました。実は高校に行きたかったのですが家庭の事情があり、早く働ける一年課程の建築学科で基礎を学び、大工の弟子入りをしました。
その頃はそれで楽しめたので良かったのですが、18歳を過ぎた頃から中卒の学歴に劣等感を持つようになり、その劣等感を払拭するために夜の定時制高校に入学しました。
勉強は好きではありませんが、劣等感を払拭するという明確な目的を持ったので、同級生が全日制高校を卒業した頃に定時制高校入学しました。
仕事と勉強の両立と言えば、勤勉な若者のように思われましたが、年齢が違う同級生ができたことは刺激的で、その影響か勉強も好きになり始めました。
3年生の時には生徒会長をやり、音楽を通じて全日制高校と定時制高校との交流を深めました。20代の高校生活を満喫し、更に東京の美大に行くことになり人生が大きく変わり始めたのはこの頃からです。
話がそれましたが、私たちは、明確な目的を持つと行動できるようになります。子どもたちは、早くやる「理由がない」し「メリット」を感じないからグズグズします。
私のお袋は、グズグズしている時、こんな脅し文句を言います。「早くやらないと◯◯しないよ!」これはメリットというより、◯◯ができなくなると困るので仕方なくやる妥協です。
妥協も長くは続きません。私はこの脅し文句に「意地でもやらない」と反発するようになりました。女の子は解りませんが、男の子は頭ごなしに言われるとこうなります。
子どもは親の言う通りに動きません。「遊ぶな!」「勉強しろ!」こんな楽しくないことを何で大人が言うのは意味不明です。何で?と聞くと「将来偉くなれる」とか「役に立つ」「就職に困らない」こんな答えしか返ってきません。
子どもは今が楽しければ良くて、親でも分からない将来のことなど分かるわけがありません。子ども自身が必要と感じたら、ほっておいても行動します。
子ども自身が、明確な目的が理解でき、更に達成感が得られたら自ら行動するようになります。逆に言えば、子どもが納得できる理由と達成感を与えてやることで、自主性が生まれると思いませんか?
あなたの状況・状態・環境などに合わせて当記事の内容をアレンジし実践して下さいね。人はアウトプットすることで学びを整理できます。家族や友人、職場の同僚に自分の言葉にしてアウトプットして下さい。
もう1つ大切なこと、せっかく学んだ知識やスキルを使える場面で使うのを忘れないで下さい。もったいないです。
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あなたにも気付きがありますように
下記に参考になる記事のリンクを貼っておきます。
◇「自分の感情を俯瞰する【フラストレーション】」
感情俯瞰ノートを付ける意味は
【小さな実践】
子どもに行動させたと思ったら、子どもが納得できる「やる理由」を具体的に示してやり、その行動の課程で達成感を得られる工夫をする