思い込みのワナ
先日、満席の電車の中で、子どもを抱いた女性が立っていました。すぐ側のおじさんは本を読んでいて立っている女性に気付かなかったのでしょう。
すると、離れて座っていた外人の女性が「ヘイッ」と手招きで子どもを抱いた女性にここに座るようにと促していました。
子どもを抱いた女性は、チラッと外人の方を見ましたが、見なかったようにソッポを向いてしまいました。それを見て日本人として少し寂しい気持ちになりました。こういうシチュエーションの時、目立ちたくない日本人は好意を受け取るのが下手です。
昔の聞いた標語のパロディネタで「横断歩道、みんなで渡ればコワくない」というのがありました。すでに赤になっている横断歩道も1人なら躊躇するけど、数人が渡っていると、つい渡ってしまうってやつです。
逆に人がやっていないことを自分がやるのは勇気がいるものです。だって目立ちたくないし、人目が気になりますからね。
大勢の中のひとり
話を戻しますが、大勢で掃除をしている時、1人くらい手を抜いても分からないと思ったことがありませんか? 人数だけが多くてもダラダラとやっていたら効率が悪く、少人数でやっている方が効率的だったりします。
小学生の頃の演奏会で、リコーダーを吹くのが苦手だった私は、1人くらい吹かなくて分からないだろうと吹いているフリをしていたところ、コンダクターの先生に指摘されました(笑)
後にブラスバンドで、指揮のマネごとをした際に分かったのですが、ちゃんと音が出ていないパートは実によく分かります。オーケストラで、「1人くらい間違っても大丈夫」なんて人がいないわけです。
オーケストラは、各奏者の責任の範囲が明確で、奏者の能力をフルに引き出すコンダクターとの信頼関係で成り立っているのも、ある意味チームワークです。
組織の中でも、人が効率よく動くのは個々の役割分担が明確になっているからです。もちろん、それだけではないでしょうが役割分担の明確化は、家庭やサークル活動でも同じ。
どこに居ても、何をしていても、自分が何をすべきか明確になっていれば組織の中でも居心地がいいし、私のように1人くらいサボってもバレないだろうという人間は少なくなるでしょう。
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◇「安心感の原則」
自己重要感を満たすと何が起こるか
【小さな実践】
自己重要感を大切にすると人間関係が良くなる理由をノートに書き出してみる