めちゃ簡単な障害の乗り越え方
たまに、コーチングを学んでいる方から「コーチは絶対に教えたりアドバイスしてはいけないですよね?」と聞かれますが、答えはNOです。コーチングしながら必要なことはティーチングしても良いです。
ただ、ここに落とし穴があって、相手が置かれている状態や立場を考慮せずに、やたらティーチングを取り入れていると、相手は楽ですから、教えられたことをマニュアル化して解ったつもりになるので、本番では応用がききません。
初心者のテニスを例に出すと、練習のラリーでは上手く相手のコートに返せていたのに、試合になると空振りしたり、とんでもないミスをすることがあります。
ピアノも同じで新しいコードを覚えてから、今まで普通に弾けていたコードで引っかかるようになることがあるんです。
コーチングやカウンセリングでも同じことが起こります。新しい知識やスキルを学んだ後は、今まで自然にできていたことが、上手くできなくなり学ぶ前の方が良かったというスランプに陥ります。
それは得た知識やスキルを自分の中で上手に使おうとし、意識し過ぎて肝心の相手を観ていないことから起こります。
コーチングを習い始めの頃、何となくコーチングをして上手くいったことありませんか? 新しい知識やスキルを覚えても、使いこなすまでに相当な時間と失敗を繰り返し、やっと応用できるようになります。
誰でもスランプはあります。アスリートも記録が伸びた時のことを思い出しながら調整しています。コーチングも同じで、学んだことを上手くやろうと思わずに、自分が気楽にやって上手くできた時のことを思い出して下さい。
私もたまにありますが、友だちから相談を受けて、モヤモヤがなくなってとても喜んでもらえました。それを後で振り返ると、自分自身はコーチングを行なった意識はなく、コーチとしての自覚もありませんでした。
役立ちたいとか、絶対に答えを出してあげようと肩をはらなくていいんです。自然体でしっかり相手を観て、聴いてあげたらそれだけで良いのです。
かと言って、肝心なところでは学んだ知識やスキルを使うのを忘れないで下さいね(笑)
今回の記事でご質問がありましたら気軽にコメント下さい。
あなたにも気付きがありますように
下記に参考になる記事のリンクを貼っておきます。
◇「言い換えだけでプロコーチの質問になる」
質問を少し言い換えるだけで相手の答えが変わる
【小さな実践】
学んだことを必要な時に必要なスキルを使い、肝心な時に使うことを忘れない