グチを言う人、言わない人

小橋広市

小橋広市

テーマ:関係性コンディショニング

社会の中で生活をしていると、自分の思い通りになることは少ないと思います。そんな時、つい、友だち同士が集まるとグチの言い合いになったりします。

不思議なものでグチを言う人の周りには、グチを言う人が寄ってきます。人の悪口には花が咲くと言うように、グチを言い合っていると仲間意識が強くなります。

ただ、これは本当の意味で仲間とは言い難く、グチや悪口は、回り回っていつかは自分に返ってきますからね。

そんなグチが出る場所と言えば、圧倒的に職場ではないでしょうか。私の場合、グチを言う場所は決まってお酒を飲む席です。

グチを飲んで騒いで発散するタイプ、フタをするタイプ、相手に直接言うタイプとそれぞれあるでしょうけど、一番、賢くて効率的なのは、グチは言わないことです。

あおり

今回は、私がサラリーマン当時に起きていた問題を事例として使います。私は中間管理職だったので指揮系統は、直属の上司の課長Aから私へ、私から部下へという流れです。

ところが、課長Aに話しを通さずに、違う部所の課長Bから飛び込みで仕事を頼まれることがあります。課長Aを通して下さいと言っても「急ぎだから」で片付けられます。

原因は課長Aと課長Bが仲が悪かったことで、この問題が起きているわけです。課長Aと飲みに行くと、必ず課長Bのグチを聞くことになります。

この事例の状況の整理し、問題が起きている原因を探って、自分がコントロールできるかできないかを判断します。この事例の場合、課長A自身がコントロールできる問題です。

課長Aは組織構造を使って指示系統の仕組みを変えるだけで良いのです。つまり、課長Aの上司の部長に指示系統のねじれを相談し、課長Bの部長同士で指示系統を仕組み化したらこのようなトラブルは起こりません。

どの業界でもよく言われる「なぁなぁ」はトラブルの元です。

一方、会社の経営方針などの個がコントロールできない問題については、グチを言っても仕方ありません。それより、経営方針のルールの中で、仮説検証しながら利用できるポイントを探す方が得策です。


今回のまとめとして、

自分がコントロールできる問題かどうか判断し、コントロール可能なら問題の根っこを整理し、対処療法にならないように仮説検証する。

コントロールできない問題なら、その問題に深く関わらず、自分がコントロールできるところを探す。



あなたにも気付きがありますように


下記に参考になる記事のリンクを貼っておきます。

「怒りの起動スイッチはあなた自身が押している」
人は何故、怒るのだろうか



【小さな実践】
自分がコントロールできるかできないか振り分けて行動する


 

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小橋広市(講師)

一般社団法人Self&Lifeコンディショニング協会

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