認知症介護は自から他へ
「遠距離認知症介護者の日記」のテーマの記事は、お袋が認知症になった初期の頃を記録として残すためにアップしています。
ここから2015年2月17日の話
今朝、いつものヘルパーさんから電話がかかってきた。何かあったのかと「ギクリ」とするが、気を取り直して話を聴いた。昨日の夕方に入ったヘルパーさんに、お袋が暴言を吐いて当たり散らしたらしい。
いつもの優しい口調のお袋からは想像ができないが、去年の今頃は私に対して、一日に何度も電話で暴言を吐いていたので、あんな感じかと想像はつく。
爆発の原因で思い当たることは・・・
昨日の昼、お袋が初めて自宅で髪をカット。美容室に行くのがたいへんだろうとヘルパーさんが、訪問美容師さんを紹介してくれたのだ。
それはいいとして、昨日はカットと白髪染めをする予定だったが、お袋の身体の調子が良くないとのことで、今回は髪染めを止めてカットだけにしたらしい。
いつもお袋が気にしているのは白髪が多くなること。お袋にしてみれば一番してほしい白髪染めをせずにカットのみ。どうやらこれに不満があったらしい。
理容店で自分のイメージしたカットからかけ離れている時、それをハッキリ言えないのでかなりストレスが溜まる。
認知症になると、知らない人には、よそ行きの性格を見せる。 おそらく初めて来てくれた美容師には不満を言えなかったのだろう。
それほど、長くない人生の中で、身体に悪いからと、「やらさない」とか「食べさせない」とかこれは本人にとって幸せなことだろうか・・・
あなたにも気付きがありますように
【小さな実践】
認知症患者は、素直に感情を出せる時と出せない時がある、それらがストレスの根っこになっている