認知症介護は自から他へ
「遠距離認知症介護者の日記」のテーマの記事は、お袋が認知症になった初期の頃を記録として残すためにアップしています。
ここから2015年1月20日の話
昨日、パートナーと実家に帰りました。お袋は彼女に逢うのは初めてで、前日まではとても楽しみにしていた。
もちろん、直接逢っていないだけで、彼女から手作り料理を送ってもらっては美味しいと言って食べているし、何かと彼女には気にかけてもらっているのでお袋も身近に感じていたと思う。
そんな経緯があって、昨日、初めて本人と対面。彼女をお袋に紹介すると、「息子をよろしくお願いします」と普通に対応して話も弾んだ。その日は少し話してパートナーと私は倉敷を後にした。
ところが、その日の夕方、お袋から電話があり、「あんたたちが帰ってくるのを待ってたのにどうしたん?」と私たちが夕方、帰ってくるものと思い込んでいたようなので簡単に説明して電話を切った。
その後、ヘルパーさんから電話が入り、「息子がどこの誰か分からない彼女を連れて来て紹介もせずに帰ったので、誰を連れて来たのか聴いてほしい」と言われたらしい。 えぇ~
認知症を理解しているつもりだったが、ショックだった。ヘルパーさんいわく、彼女に息子をとられたような感情が湧き、それを認めたくない拒否反応が現れたのではないかと言っていた。
普通なら抑えられる感情が、認知症になるとむき出しになるのかも知れない。
ここから現在
この時は本当にショックでした。あれだけ数時間、楽しく話して笑って別れたのに、すっかり忘れていたことがショックではなく、お袋に嫉妬のような感情があったことが複雑でした。
あなたにも気付きがありますように
【小さな実践】
認知症になっても感情は最後まで残るという事実