男と女は脳がちがう
身近な人間関係で相手の悪いところはすぐ解るのに、良いところを探すとなると「う~ん」と考えてしまいませんか? それが家族だったらよけい観えてこないものです。
幼い頃から手塩にかけて育てている子どもだったら、他の子と比べて秀でているところを探すのは容易かもしれませんが、反抗期になって悪いところばかりを観るようになると、中々良いところを探すのが難しくなります。
親は子どもが反抗期になると、良いところが観えないから他人の子どもと比べて悪いところをジャッジします。子どもにとっては、たまったものではありません。
これは夫婦にも当てはまります。子育てでイライラした状態になると、ご主人は以前と変わらないのに「仕事ばかりで子育てに協力してくれない」というように愚痴が出るようになります。
褒め言葉のフォーマットを作る
相手の悪いところは「八つ当たり」や「イライラ」「怒り」のような感情で、いくらでも探せます。一方、良いところを探すのは思考を働かせる必要があります。
このように脳は、相手の良いところより、悪いところにオートフォーカスします。たまに相手の良いところが観えても、普段、褒めていなかったら「褒め方」が分からないので、面倒くさいことが苦手な脳は無意識的にスルーします。
このような状態は、身近な家族ほどありがちです。この負のループを良いカタチにするには、「褒め言葉フォーマット」を作っておくと便利です。
普段から小さなことで良いので、相手の良い点、「助かっていること」「魅力」「強み」「才能」「能力」「スキル」などを見つけて、褒め言葉のフォーマットを作っておくのです。
例えば、食器を洗わないまでも、必ず食べた器はシンクまで持っていく習慣になっていたら、次のように少しだけ褒めてやってもらう仕事をプラスしてみるのです。
「いつも食器を持っていってくれて助かるありがとね。ついでに油が付いた食器だけキッチンペーパーで拭いておいてくれると嬉しいな」
このように普段から良いところを意識していると、観えてなかった良いところにスポットが当たるようになります。
これはある意味「カラーバス効果」の応用です。
※カラーバス効果とは、ある1つのことを意識することで、それに関する情報が無意識に自分の手元に集まるようになる現象。
脳は意識することで、普段は目につかない良い点にスポットが当たり、見つけやすくなります。やがて無意識できるようになると、悪いところがあっても良い点がフォローするようになるとしめたもの。
事例のように、「良い点を褒めて感謝」+「少しだけついで仕事をしてもらう」このような習慣を作ります。もし、ついで仕事をしてくれなくても、それはそれでOKとします。
人は、よほど関係性がこじれていない限り、褒められるとお世辞と分かっていても悪い気はしないものです。
参考になれば幸いです。
下記に参考になる記事のリンクを貼っておきます。
◇「無意識の領域に逆らっても変われない」
カラーバス効果の応用
◇「「ノートに書き出すと願いごとが叶う」という科学的な根拠」
寝ている間、脳に仕事をさせるには
【小さな実践】
習慣化のコツは、「習慣になっていること」+「小さい関連した新たな習慣」をくっつけると一連の流れが習慣になる