認知症のお袋の昔話
「遠距離認知症介護者の日記」のテーマの記事は、お袋が認知症になった初期の頃を記録として残すためにアップしています。
ここから2014年12月3日の話
京都はすっかり本来の寒さになった。紅葉も終わりに近づき、各地に落ち葉のじゅうたんが敷きつめられている。
先日、お袋の要介護認定の見直し申請をしていたのが、一昨日、要介護2に認定された。デイケアがすっかり気に入ったお袋にとって、サービスの範囲が増えるのは良いことだが、要介護2になったことには複雑な気持ちがある。
一人住まいのお袋にできることが限られてきた。炊事、洗濯、掃除・・・もう、ひとりではできない。私が帰っている時以外は全てヘルパーさんに助けてもらっている。
今のところ、徘徊と排泄の心配がないので当面は大丈夫だと思う。この間の受診で、
そろそろ特養に入ることを前提に予約をしていた方が良いと言われたが、お袋にとっては住み慣れた自宅に、一日でも長く住んで居たいだろうなぁ。
特養に入ればペットも飼えないし、近所の人と井戸端会議をすることもなくなる。それを想像するといたたまれなくなる。
実家に帰って食事の時、私の向かいに笑って座っていたお袋がいなくなることを、現実的に考えたことがなかった。もう後、どのくらい一緒に過ごすことができるのだろうか。
ここから現在
今考えると、要介護2のお袋の独居生活は、家族としてはさせるべきではなかったと考えます。要支援から要介護の流れで考えていたので「まだ独りで生活できる」という私の思い込みがあったのは事実です。
転倒などの事故がなかったのは運が良かっただけで、ひとつ間違えば寝たきりになる可能性がありました。世の中には、良かれと思ってしたことが仇になることは多々ありますからね。
参考になれば幸いです。
【小さな実践】
要支援と要介護違いに加えて、要介護1と2の違いを把握しておく