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今回は「怒り」についてお伝えします。「怒り」とは喜怒哀楽の中の1つの感情と言ってしまえばその通りですが、人によって怒り方も色々。
職場で怒ってばかりいるのに不思議に憎めない人がいませんか? そういう人に共通していることがあります。それは「怒り」のベースに、「相手のことを思う気持ちがある」と、「怒るテクニックを知っている」この2つです。
そういう人は、激しく叱咤したとしても、その一方でクールな自分を置いて相手の反応を観ながら怒りをコントロールしています。
そもそも何故、人は怒ると思いますか?
アンガーマネジメント的に言うと「自分の中のべき」がトリガーになっているということですが、脳の立場で言うと「自分では対処できない!」と脳が悲鳴をあげた時に怒りの感情が発動します。
相手の言うことが理解できない、自分の言い分が受け入れられない、或いは、物事がうまく対処できないと不安になりイライラや怒りになります。
例えば、よく怒っている人はこのような文句を言います。
・上司が無理難題を言う
・頑張っているのに会社が評価してくれない
・会社でトラブルを抱えている時に、家ではくだらないことで妻がグチグチ言う
・世の中の流れが早すぎてついていけない
これらの文句は、主語がすべて他者になっています。これを自分に置き換えてみると次のようになります。
・自分は上司の要望に対処できない
・自分は会社の期待に応えられない
・自分は妻の要求に応じられない
・自分は世の中の動きについていけない
というように、自分が対処できないことに対してイライラや怒りが発動します。このように自分に置き換えてみると「怒り」という感情は自分がスイッチを入れていることが分かるでしょう。
イライラや怒るきっかけが出来事や相手にあったとしても、自分が怒りスイッチを入れている以上、ある程度、怒りをコントロールできるはずです。
これまでアンガーマネジメントでも怒りについて触れてきましたが、言い足りないことや言えなかったことを視点を変えてお伝えしていきたいと思っているので、あなたが怒りのテクニックを日常で応用できるようになって頂けたら嬉しいです。
下記に参考になる記事のリンクを貼っておきます。
◇「怒りの感情をプラスにするという誤解」
怒りの感情をコントロールするのは容易ではない
◇「現状と固定観念のギャップが感情とレベルを左右する」
怒りの感情が湧き出る思考をコントロールする
【小さな実践】
同じ事象でも「怒る」「怒らない」を選択しているのは自分だと意識すると「怒り」に学ぶことが観えてくる