ストレスから適応障害1
今回も、前回の続きで「ストレスを溜めない思考法」の話。前回の【その2】は記事の下にリンクを貼って置きます。
ストレスを生み出す偏った思考にオートモードで移行する、これが負の思考習慣です。前回は、この思考習慣を修正するのに3つの方法がある中の「ケースフォーミュレーション」についてお伝えしました。
一般論との自己対話
今回は2つ目の方法の「一般論との自己対話」をお伝えします。
前回の事例を使うと「太って外出するのが億劫になり、部屋にこもるようになりテレビを観ながら間食をしてよけい太るという悪循環の状態」
この事例を「一般論との自己対話」を使って考えると、「この状態は、一般論的にはどのように考えるだろうか?」と、本来の自分目線から他人目線に置き換えて観察します。
例えば、上の事例を一般論的に言うと「太り始めたら生活習慣を見直してダイエットすることで健康を維持できるはずだ」と考えるかもしれません。あなたの友人が、太り始めたら恐らくこのようにアドバイスするのではないでしょうか。
つまり、「一般論との自己対話」は、自分自身を客観的に認知する能力「メタ認知」を使って自己と対話することでストレスを軽減させます。
メタ認知の鍛え方
では、メタ認知をどうやってトレーニングすれば良いのかというと、身近に行なえるトレーニング法としてライティングセラピーというのがあります。
ライティングセラピーは、自身の抱えている悩みや不安といったネガティブな思考や感情をノートに書き出して可視化することで、客観的に捉えられるようにするトレーニング法です。これを行なうと精神の安定にも繋がります。
他には、コーチングで自分を客観視することで、あなたの思考のバイアス(思い込み)やパラダイムに気付けます。自分の思考の癖や習慣は、自分ではなかなか気づかないものですからね。
※パラダイムとは、時代や分野において支配的規範となる「物の見方や捉え方」のこと
下記に参考になる記事のリンクを貼っておきます。
◇「ストレスを溜めない思考法【その2】」
ケースフォーミュレーションとは
◇「当事者意識の感情をハエになって吸い取って観る」
バイアスとメタ認知でトラブル回避
【小さな実践】
自分が得意なことと不得意なことを認識し「自分ができないことをするためにはどうしたらいいのか?」という問いに対して自分で答えを出してみる