家族の習慣と価値観で理想の家を引き出す

小橋広市

小橋広市

テーマ:住環境習慣コンディショニング

足の裏で感じる


季節外れですが、真夏の砂浜を裸足で歩くと熱くて飛び上がりそうになりますが、しばらくすると慣れてきて、とても気持ちいい、芝生を裸足で歩くとくすぐったくヒンヤリして気持ちいい
 
このように足の裏で感じるその場所の心地良さが、昔の日本家屋にはありました。今はスリッパや靴下で室内を歩き、素足で歩くことはほとんどなくなりました。それもそのはず、近頃の新築は、服を着たまま床に横になれる和室がほとんどありません。

昔は新築すると、杉やヒノキの香り、そして青畳のイグサの香りで心身ともに癒やされました。

昨今、和室がなくなるにつれて、布団からベッド、ちゃぶ台からテーブル、トイレも和式から洋式に変わり、台所の土間は床になり、カマドもなくなりました。これらの洋の文化は、農耕民族の血が流れている日本人に合っているのかどうか疑問です。  

仕事で都会で暮らした人たちが、定年退職をきっかけに自然に囲まれた田舎に移住する方もいます。まさか田舎暮らしをするために不便な暮らしを退職金で買うようになるとは思わなかったのではないでしょうか。

一方で、田舎に住んでいる人は、歳をとってくると生活に不安を感じるようになります。病院も少ない、車がないと移動手段がない、買い物をするスーパーもない、歳をとると不便な田舎暮らしをしたくないという人もいます。



住まい

理想の家づくり


元気は時は新天地暮らしも良いかもしれませんが、年をとって生活習慣が変わるのは大変ですから、せめてこれから暮らす新築のマイホームを計画する際には、日本人が本能的にもっている美意識や生活習慣を取り入れ、遊び心のある空間を作るのも良いかもしれません。

イグサの香る青畳がある和室でもいいし、足の裏をくすぐる芝生でもいい、ヒンヤリした土間でもいい、素足になって開放感を味わえる場所を作ってほしいものです。

今回の小さな実践は、あなたの理想の家を掘り起こすワークです。



【小さな実践】
現在の住まいで心地よい場所はどこか、どうして心地よいのか、その場所に遊び心を入れるとしたら何を入れるかを掘り起こしてみる



 

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小橋広市(講師)

一般社団法人Self&Lifeコンディショニング協会

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