認知症介護は自から他へ
おはようございます♪
今日から少しの間、まだお袋が実家で
独居生活をしている頃の私の日記を掲載します。
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先日から アルツハイマー型認知症治療剤の
レミニールOD錠を強い12mgにしたところ、
お袋の認知症の状態が、少し前の段階に
戻ったような気がします。
これまでは、
何となく無気力な感じだったのが、
お金に執着する、前段階に戻っているのです。
お金に執着している頃には、
随分、悩まされたので、彼女の一挙手一投足が
ハッキリと頭に残っています。
同じ轍を踏まないと言いたいのですが、
お金のことを細かく疑われると
嬉しいものではありません。
でも、新たな発見もありました。
お袋にこんな質問した時に、
今、来ているヘルパーさんに苦手な人はいる?
「いる、ちょっと体格がいい人が苦手じゃ」
その人のどんなところが苦手?
「わからん、何となくすかん」
とお袋はこんなことを愚痴りました。
後でヘルパーさんの上司に
お袋の苦手なヘルパーさんの特徴を聴いてみると
声が大きく、早口でまくし立てるように
話す女性らしいのです。
認知症の人は
大きな声でまくし立てられると
威嚇し怒られているように感じ、
萎縮してしまいます。
もう一つありました。
薬を服用する際、
ヘルパーさん自身の手に直接薬を出し、
それを少しずつもらって
飲んでいるらしいのです。
お袋はそれが大嫌いだと言います。
何故か聴いてみると、
「私は一人でも、喉に引っ掛からないように
飲めるのに、まるで子どものように扱う」
もう少し掘り下げて聴いてみると、
ヘルパーさんの中に男性がいて、
同じように薬を手に出し、それを摘んで
少しずつ飲ませてくれるのはいいが、
その男性に不潔感を感じるそうだ。
私は何故、
その男性に不潔感を感じるのかを
もう少し突っ込んで聴いてみると、
お袋が会社員だった頃、
部所のある男性が、トイレに行っても
手を洗わない人だったらしく、
その人が持ったものを触りたくないくらい
嫌だったそうです。
私はピンときて、彼女に聴いてみると、
「男の手は洗っても汚い!」
と一言(笑)
お袋は男性のヘルパーさんに
手を洗わない会社の男性を重ねて観ているので
女性のヘルパーさんにも
同じ嫌悪感があったのでしょう。
認知症の人の言葉や行動には、
ちゃんとした理由があるということ。
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例え、日常生活がままならなくなっても
尊厳を奪うような言葉や行為は
深く傷つけ、病気の進行を早めるかも
知れませんね。
【小さな実践】
あなたの行動のウラに理由があるとすれば
どのような理由で行動しているかを意識してみる