出口が見えない認知症のトンネル入った日
私のSNSの友達は
認知症の家族をもっている人が多く、
私が認知症の話しをすると
友達は、自分の事に置き換えて
励ましてくれる。 これ程、こころ強いことは
ありませんでした。
まだお袋の認知症を
受け入れることができなった頃、
お袋の話すことが妄想か現実か解らないことで
イライラしていました。
そんな時パートナーが、
「お母さんの話しを真実として
受け止めようとしているから
苦しんでいるのではないの?」
この言葉がヒントで、
イライラが解消されました。
話は変わりますが、
コンピュータは脳の機能を
参考にしていると言われています。
脳はインプットされた記憶を呼び起こすだけでなく
異なった記憶同士を結び付けて
まったく新しいものを出現させる。
これが「閃き」と言うそうです。
認知症になる前のお袋なら、
未知の事に出合っても
過去の似たような体験や知識で
何とか対処できるが、今のお袋は
過去に積み重ねた記憶すら消えていっている。
記憶は、過去の体験や知識で
「判断力」を生み、それらをジグソーパズルのように
組み合わせて「閃き」を生み
自分の未来に「創造力」のレールを敷く。
お袋は自分の認知症だと自覚しているし、
症状が進行していることも理解している。
脳の機能が失われていく認知症が
どれほど恐く孤独なものか想像しただけで耐え難い。
認知症は多くの誰もが人事ではない。
たとえ、身体が動かなくなっても
過去の記憶を糧に生きることができるが
認知症はそれさえも許してくれない。
少なくとも、このような気持ちだけは
理解しておきたいですね。
【小さな実践】
あなたに記憶がなくなるとしたら
どのような方法で留めておきたいか
考えてみる