認知症介護は自から他へ
このコラムは、
私がまだお袋の認知症を
受け入れてない時のココロの動きです。
数年前のことですが、ある時期から
お袋の認知症がいっきに進みました。
着る洋服に気を使っていたあのお袋が
私がタクシーで実家に着くやいなや
肌着姿で出てきたのです。
こんなことは初めてです。
いや、私が知らなかった
だけかもしれません。
風呂に入る時も
下着を用意せずに入ろうとします。
下着を探すのも30分以上かかります。
お茶を飲むのにご飯茶碗で飲んでいます。
食べたばかりなのに目の前にあるものを
次から次へと食べまくります。
毎日、一緒にいると
会話したくなくなります。
言葉が出ないのです・・
これも彼女の新しい個性だと
思えば思うほど安っぽい気休めの言葉として
現実と理想のギャップにへし折られます。
私は何のために
実家に帰っているのだろうか。
彼女と何も会話せず、自分の仕事をこなし
適当に相槌を打つ・・
自分がこうしたい理想の状態は解っている。
解っていても出来ないもどかしさ。
認知症の状態というのは人によって違う。
ああすれば良い、こうすれば良いという
アドバイスは時によってストレスの基になる。
何故なら、介護者自身が
認知症を受け入れていないから。
と今読み返すと
どのように対応すれば
良かったのか答えを出すことができます。
【小さな実践】
相手にどのようになってほしいか
改めて期待値を見直してみる