出口が見えない認知症のトンネル入った日
実家の片付けをしていたら、
大切な書類がゴミになっていた。
部屋の隅の方に
まるめて捨ててあった。
私が手続きしたものは
京都の自宅に転送してもらうように
手配したが、転送する以前の公的な書類が
まだ実家に届いていたのを
すっかり忘れていた。
お袋は思考が
一瞬で表れ一瞬で消える。
そんな毎日によく耐えてくれたと思うと
泣けてきそうになる。
先日、特養に面会に行くと、
ここは楽しいけど
「あんたが居ないのが悲しい」
いつもそうだ。
楽しいことより、
私が京都に帰る寂しさばか
ボヤいている。
こんな生活が
いつまで続くか分からないが、
私たちが離れて暮らしているから、
会える楽しみを作ってくれていると
思うことにしよう。
【小さな実践】
先のことより今を大切にしたい