コミュニティのメリット
土曜日は大阪の総合病院の職員研修で
「職場のアンガーマネジメント」の
テーマで登壇させて頂きました。
時間帯や責任範囲の関係で、
物理的に集まりにくい病院の職員研修は、
過去に例がない人数と、職員さんの
「やる気」に圧倒されまくり(笑)
たいてい、企業研修というと
アウェイ感たっぷり、参加者は斜に構え、
講師を好機な目で吟味しながら、
「何を話すんや聴いてやるぞ」という
雰囲気が伝わってきます。
ところが、
土曜日の研修は、驚いたことに
スタッフのキビキビした動きと
ホーム的な雰囲気に加えて、
参加した職員さんは聴く気満々。
まるで自分の講座にきてくれている
参加者さんのようで、
とてもやりやすかったです。
今回、企画して下さった方は
Hさんという管理職の女性。
研修前のHさんとの打合せで
どのようにスタッフ方たちを
まとめていくのか聞いてみると、
組織の指導者の立場で、
どのように企画をプロデュースすれば
部下や後輩が楽しみながら、
且つ達成感を得ることができるかを
いつも考えてきた。
というHさんの話を聞いて
納得できました。
それはHさんの人間力であり、
信頼関係で成り立つ人の繋がり。
指導者が楽しんでいるからこそ
スタッフも楽しめる。
ということでしょうね。
院内でも挨拶をする程度だった
参加者の方の関係性を深めるため、
スタッフの方も楽しみながら
結果を積み上げて達成感を得る。
「それらを後輩たちに
伝承していくことが私ができる
定年までのお礼奉公」と言った
Hさんの目はキラキラ輝いてました。
このように職場を離れて、
職員の方が楽しめる病院は、
きっと院内のチームワークも
優れていることでしょう。
組織やコミュニティの中で、
皆が楽しみながら学ぶ向上心と、
仲間意識を高めながら運営をしていく喜び、
それらを今回の研修を通じて学ぶことができました。
一方的にスキルやノウハウを伝える研修より
学んだことをその場でディスカッションし
実践してみる方が効果的です。
私は個人的に、
患者側や職員側から観る
病院の課題や問題に多少なりとも
関われるチャンスがありましたが、
今回の研修では、あえて
「知ったかぶり」はやめました。
一般的なスキルやノウハウを
どのように参加者側のステージで
応用できるかディスカッションする方が
効果的で実践に繋がるように
考えさせられる研修になりました。
【小さな実践】
同じ物事も視座を変えたり概念を外すと
新たな発見につながる