極めつけの人間ウォッチング

小橋広市

小橋広市

テーマ:関係性コンディショニング

電車の中で
こんな光景に出くわしました。

大声で泣いている赤ちゃん。
その赤ちゃんをあやしているお母さん。
それを見て微笑む高齢の女性。
眉間にしわをよせて
赤ちゃんを見ている中年の会社員。
その光景を観察している私。



赤ちゃん笑顔



同じように
「赤ちゃんが泣く」光景を見ているのに
みんなの想いはそれぞれ。

私は子供の泣き声が苦手なので
周りの人から見ると、おそらく
眉間にしわをよせたあの会社員のような
顔つきになっているだろうと思って、
隣の知人に俺、「どんな顔をしてる?」と聴いたら、
知人は「微笑んでるように見えた」
と言いました。

意外でした。

私は「泣き声が苦手」というより
周囲の人間ウォッチングに夢中になっていた
ということでしょうね(笑)


赤ちゃんをあやすお母さんの気持ち、
泣いている赤ちゃんの気持ち、
親子を見ている他者の気持ち、

それぞれの想いや視点は違うけど、
人間という動物は、
自分と関わりのない人のことでも
無意識にその人の気持ちを理解しようとします。

特に自分と共通点があると、
理解しようとする気持ちがさらに強くなります。

怪我をしている人を見ると
「痛いだろうなぁ」と同情したり、
路上に倒れている人を見ると
警察か救急車に通報するでしょう。

人間が他者に共感や同情をするのは
集団で生活する中で生まれた
本能かもしれませんね。

共感や同情するけれど
どのように行動するかはそれぞれ、

「共感」と「同情」

何に違いがあるのでしょう。

コーチはクライアントの話を聴いて
共感することはあっても同情はしません。

どうしてかと言うと
同情ではクライアント自身が
行動に移せないからです。

私なりの解釈ですが、
同情と共感の違いは、
距離感と高さだと思っています。

同情は少し高いところから離れて見る、
共感は同レベルで心地よい距離で感じる。
但し、その距離が近すぎて交わると
共依存になる可能性があります。


私が電車の中で
親子を見ていた時の感情は
お母さんや赤ちゃんの気持ちを
汲み取ろうとしていた共感だったから、
怖い顔にならずに済んだのでしょう(^o^)




【小さな行動】
事象を観て何を感じるているのかを
意識してみる



 

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小橋広市(講師)

一般社団法人Self&Lifeコンディショニング協会

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