目からウロコの企業研修
重度の心筋梗塞で
建築設計事務所とステンドグラス作家業を
廃業しましたが、現在でもステンドグラス教室の
講師をしています。
これからお話することは
現在の教室が基になっています。
15年前に作ったこの教室は、
ある時期から、講師と生徒という
縦の繋がりから横の繋がりを
重視するようになりました。
つまり、私が頂点ではなく、
私を含めステンドグラスが好きな仲間が
集まったコミュニティになったのです。
このステンドグラス教室、
最初は、技術を生徒さんに教え、
イベントや展示会も全て私がプロデュースする
どこにでもあるような形態の教室でした。
ところが、
私が頚椎の怪我で1ヶ月以上、
入院することになってしまい、
教室運営の全てを生徒さんに任せました。
最初は不安がっていた生徒さんも
自分たちでやるのが楽しいと言うようになり、
そのうちに
「先生がいなくてもいいね」
なんて冗談を言えるほど皆んなで
協力するのが楽しくなったそうです。
そんなことがあって、
現在の「自走教室」ができたわけです。
今は新しい生徒さんが入って来ても
10年以上続けている生徒さんが教えています。
講師が頂点だと講師以上にはなれません。
しかし、私が頂点にいないことで、
生徒さん自身が、強みと得意分野を活かした
役割を担ってくれています。
では、 私の存在価値は?
実際に悩んだことがありますが、
これだけをやっています。
教室理念の維持確認
その理念は、
「誰に」
「どんな方法で」
「どんな結果を提供するか」
つまり、
ステンドグラスが好きな人に、
再現性がある基本技術を提供し、自由な発想で、
仲間と充実した楽しい時間を共有する。
これに合わない人は離れていくし、
共感している生徒さんだけが教室を
運営することになります。
中心になるカリスマ(講師)はいりません。
理念さえしっかりしていれば
集まった人たちはより強い絆で結ばれ
自発的に相互支援するようになります。
これは従来の教室の形態から
自走教室に進化しコミュニティです。
このコミュニティモデルは、
ステンドグラス教室に限らず
集客せず継続収入を得るコミュニティモデルの
原型なので、どのビジネスにも
使えるヒントになるはずです。