前提が間違っている?
今年も「ゆく年、くる年」に思いを馳せる年末がやって来ました。
「ゆく年」に思うのは、少し「言い知れぬ不安」を感じさせる年だったという事でしょうか・・・。
例えば、年を追うごとに世の中の移り変わりが激しくなっているという思いがある中で、今まで培ってきたやり方が通用しなくなったり、人の気持ちや社会の仕組みや需要の流れが急速に移り変わってしまうようなスピード感に戸惑う時があるのです。
年を取り、時代の変化のスピードや新しい事を受け入れる対応力が低下したせいもあるかもしれませんが、それにしても変化のスピードが速くなっているという実感が「言い知れぬ不安」を感じさせる原因なのかもしれません。
オバマ元大統領が「インターネットの普及で、人々は自分に都合の良い情報ばかりを受け取ってしまうため、分断を強める傾向が見られる。」と言っているようですが、最近の世論の流れや対立の傾向を見ていると確かにそんな感じがして、「言い知れぬ不安」を増幅させる要因の一つになっているような気がします。
景気が良くなっていると経済指標が示す数値の割には実感が乏しい事や、優しい言葉とは裏腹な厳しい対応の現実を見ていると、インターネット時代の情報の発信と受け取り方や現実とのズレに「言い知れぬ不安」を感じてしまうのです。
「くる年」はどんな年になるのでしょうか?
インターネットが全ての事柄を繋げ、お金の流れや商品の流れやサービスやニュースや政治までもが電子データでやり取りされる時代になってきている中、実感というものが希薄になり、ディスプレーの中の情報が現実になってしまうようで「言い知れぬ不安」を感じてしまいます。
そのうち、人間の営みが人間の生み出した人工知能によって管理され制御されてしまうのではないかとの思いが強くなってしまうのです。
ですから、「くる年」が「言い知れぬ不安」がただの取り越し苦労だったと笑えるような、明るい時代の幕開けの年になるように願っています。
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