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小黒健二

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コラム

前提が間違っている?

2016年1月31日

テーマ:よもやま話

コラムカテゴリ:くらし

インターネットの普及による高度で迅速な情報化及び道具の高機能化と普及速度の高まりにより、利便性の向上と世の中への波及効果は、未だかつてないスピードで進んでいます。


そのスピードに伴って、私たちの暮らしは急速に向上し、充実した幸せな生活を享受している筈だと思っていたら、どうもそうではないようです。

「世界幸福度ランキングの2016」の結果には愕然としました。
先進主要国の幸福度が軒並み低く、幸福度の世界平均指数を下回る結果となっているからです。

「お金を持っていれば幸福度は高いだろう」と思っていたのですが、そうではないのでしょうか?
ところが調査の結果では、同じ国の中であれば、高所得者の方が幸福度が高いという結果も出ているのです。

なんだか相反するデータが混在しているように感じますが、実はその答えは社会全体に対する中間所得層の割合や人間関係の構築度に左右されているのではないかという推論が建てられています。

先進主要国では、構築されていた人間関係が希薄になり、その代わりに「お金に頼る」という傾向が強くなっているという指摘があります。
また同時に、先進主要国では富の偏在が起きて中間所得層の割合が減り、格差社会へ向かっているとの指摘もあります。


かつては働く事が富をもたらし、お互いが働いて作った物を買い合う事で生活の充実感と経済の活性化に浴していたのですが、今や働く事よりもお金を動かす事の方がより大きな富を効率的に得られるという時代です。
その背景には先進主要国では物やサービスが有り余っているという現実があるようです。
そして、物やサービスが有り余っているからこそ競争が激化して「ワーキングプア」という言葉が生まれたのでしょう・・・。

その結果、中間所得層がどんどん減って、社会の中庸性やバランス感覚が失われつつあるとする見方が出てきています。
経済格差を背景とした不平や不満の高まりとともに、極端な理屈や主張が熱狂的な支持を得るような土壌が醸成されつつあるとの指摘です。
うーん、なるほど・・・。

働いて生活を支え、家族や社会との絆を強めながらもお互いに自立する暮らし。
働く充実感や向上心が得られる暮らし。
経済格差が少なく、皆がお互いを身近に感じ合えて理解を深め合える社会。
そんな社会の実現には「格差」の解消こそが重要なのかもしれません。
また、経済は成長し続けなければいけないという前提を見直す必要性が指摘されています。

「GDP」さえ増やせば幸せになれると思っていたら、「GDP」という数値自体が真の経済実態を表す内容とはズレているという指摘もあり(お金にまつわらない人間関係やボランティアはGDPでは表せない)、そもそも「前提」自体が間違っているのではないかと言われれば、「ハッ」としてしまう現実があります。

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