デザインが気に入らない・・・
リウマチによる足指の変形と足裏の痛みでお悩みのご婦人。
もう一つの大きな悩みが、好きなデザインの靴が痛くて履けないという事でした。
強い外反母趾のために、親指が2番目と3番目の指の下に潜り込んでいます。
ですから、つま先の厚みのある靴でないと指が圧迫されて履けません。
でも、ご本人の気持ちは女性らしい華奢なデザインの靴が履いてみたいのです。
好みのデザインと足が痛くなく快適に歩ける靴としての機能的デザインとの折り合いがつきません。
わたしの立場としては、デザインが気に入っても痛くて履いていられない靴をお勧めするわけにはいきません。
かといって、機能と履き心地だけで嫌いな靴を押し付ける事もできません。
最終的にはご自身の足と向き合って、ご自身で判断をして頂くための客観的なデータと現状の足に対するサポートの方法を分かり易く説明し、「テストシューズ」で実感してもらう事しかできません。
このご婦人は快適に歩きたいという強いご希望をお持ちでしたので、その事を一番の軸としてお話をさせて頂きました。
「分かりました・・・。歩ける靴を選択します。」とご婦人。
最終的には機能を優先して健康靴をお作りすることになりました。
健康靴の機能とデザインのバランスは大きな課題であり、悩みの原因の一つです。
機能的デザインや解剖学的根拠に基づいたデザインと一般的なお洒落靴との違いは、実際の実感によって理解して頂くしかありません。
そのために、「テストシューズ」は欠かせないアイテムです。
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