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谷澤優花

人を敬う心“接遇”を伝えるビジネスマナーのプロ

谷澤優花(たにざわゆうか)

谷澤優花

コラム

第6回 臨地実習指導者講習会での講演を終えて

診療放射線技師・臨床検査技師のマナー

2018年2月1日 / 2018年8月8日更新

第6回 臨地実習指導者講習会での講演を終えて

診療放射線技師・臨床検査技師の業務範囲が拡大する中、高度化する医療技術の習得とそれらを医療現場で活かすことが求められる昨今。九州大学医学部保健学科では、
文部科学省「課題解決型高度医療人人材育成プログラム」の事業に採択され、
『実践能力強化型チーム医療加速プログラム』として、チーム医療の推進を目指し、
医療技術者養成の取り組みがなされています。
先日(平成30年1月21日・日曜日)、チーム医療加速プログラムのプロジェクトの一つである
臨地実習指導者講習会で、講演の機会をいただきました。
『実習指導者に必要な知識と、チーム医療の実現に向けて』という今回の講習会のテーマのもと、
私は「医療人に必要なマナー」についてお話させていただきました。




 私自身が検査の時にあった出来事をふまえ、医療従事者にとっては、日常の一コマである一患者の検査ではあるけれど、患者にとるとその検査は、不安や痛み・苦しさ・心配といった非日常の出来事の中行われていることを、皆様に意識していただき、そのために診療放射線技師・臨床検査技師が気を付けるべき点・改善できることは何かをお伝えしました。

医療の専門性が求められ、ますます細分化される中において、「検査」はその後の医師の判断や治療に関わる大変重要な役割を担っているといっていいでしょう。患者は病院や医師を選ぶことはできても、検査技師を選ぶことはできません。
医師から診察の際に検査を伝えられて初めて、検査室に足を運ぶことになるからです。患者の側からすると、お願いするほかないのです。検査を伝えられた気持ちの動揺、検査室の暗く冷たいイメージに加え見慣れない大きな機器に、大きな検査時の音は、患者の方々の不安をあおります。
また、一日に何人もの検査を行う技師の方々の患者対応は、決まった言葉を繰り返すだけの事務的なものになることが多く、また応対者も技師一人ということも多いため、患者側から質問やお願いをしにくい雰囲気があります。
技師として余計な感情や検査前から先入観を持たないことも、検査を客観的に行い・読影し、検査にのみ集中する為に不可欠なのかもしれませんが、病状やケガの所見の精度を高める意味でも、患者の方の協力や検査する際の指示に対して適切な対応をしていただけるようなお声掛けや態度が大切といえるでしょう。
それは、技師と初対面の患者との間に、「信頼関係」が求められるということです。
 とは言っても、技師の方々が患者の方と関われる時間は、ほんのわずか。
そのように限られた短い時間での信頼構築のために必要なのが、第一印象とお声掛けの仕方といえます。






また、診療放射線技師・臨床検査技師の方々が信頼関係を構築するのは、患者だけではありません。
チーム医療が求められる中、医師や看護師の方々・他部署への働きかけの為にも、
医療人としてのコミュニケーションの取り方は、重要であると言えます。

 この講習会での第2部でパネルディスカッションされた先生方、技師長の方々のお話から、
技師の診療補助の役割、術者へのタイムリーな助言、検査機器購入時のアドバイスといった面からも、
技師のコミュニケーション能力はこれまで以上に求められるということが、改めて分かりました。
診療放射線技師・臨床検査技師としての「テクニカルスキル」を存分に活かす為にも、
「ノンテクニカルスキル(非専門技術)」の中の『ヒューマンスキル=接遇』は、医療人の資質向上として、
身につけておく必要があるといえます。
チーム医療は、他職種連携強化の為の指針。
互いの職種についてこれまで以上に理解するように努め、
グループ(集団)からチーム(それぞれが役割をもちつつ、目的の為に協力できる集団)として機能するよう、
医療従事者が意識し、学びを実践に移せるよう取り組まなくてはいけないといえるでしょう。




細分化され専門性が求められる医療現場において、医療従事者の統合教育として
「医療接遇研修」を取り入れてみませんか?

講演後の参加者の方からの感想
  http://voice.mbp-kagawa.com/yuukatanizawa-bm1/voice/140/
  http://voice.mbp-kagawa.com/yuukatanizawa-bm1/voice/141/

『実践能力強化型チーム医療加速プログラム』の詳しい記事は…
http://mbp-kagawa.com/yuukatanizawa-bm1/column/1649/
こちらを合わせて、ご覧ください。

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