パワハラを防ぐために、まず“怒り”と向き合いませんか?
今年の夏、毎年研修を担当させていただいているファミリー・サポート・センターうたづ様主催の「子どもすくすく企画」にお招きいただき、「子どもに伝える怒る気持ちの考え方」をテーマに、アンガーマネジメントの研修を担当しました。
今回は、子どもたちに感情とのつき合い方やアンガーマネジメントをどう伝えていくのか、大人の皆さんと一緒に考える時間となりました。
怒りの奥にある「本当の気持ち」
今回、特に大切にお伝えしたのが、怒りの背景に目を向けることです。
子どもが怒っているとき、私たち大人はつい、
「なんで怒るの?」
「そんなことで怒らなくてもいいでしょう」
と言ってしまいがちです。
でも、怒りの奥には、別の気持ちが隠れていることがあります。
- 悲しかった
- 寂しかった
- 悔しかった
- わかってほしかった
- 自分を認めてほしかった
アンガーマネジメントでは、怒りを「第二次感情」として捉える考え方があります。
つまり、怒りという表面に現れた感情だけでなく、その奥にある気持ちに目を向けることが大切なのです。
だからこそ、「なんで怒るの?」ではなく、「何かつらいことがあった?」
そんな問いかけができる大人でありたいと思います。
怒りは、自分の心を守ろうとしているのかもしれない
ちなみに、人は、相手や何かに対して怒っているようで、実は自分自身に怒っていることもあるのではないでしょうか。
「どうして自分はできないんだろう」
「どうしてわかってもらえないんだろう」
「自分は悪くないはずなのに」
そんな気持ちを抱えながら、自分を肯定するために、怒る理由を探してしまう。
そうすることで、どうにか心のバランスを保とうとしているのかもしれません。
これは子どもだけでなく、大人にも当てはまることだと思います。
もちろん、怒りの理由は人それぞれです。
だからこそ、目の前の怒りだけで判断せず、その人の心の中で何が起きているのかを知ろうとすること。
怒りを否定するのではなく、怒りの背景を理解しようとする。
そんな姿勢を大切にしたいと思います。
怒ってもいい。でも、人を傷つけない
研修では、子どもたちに伝えたい「怒るときの3つのルール」についてもお話ししました。
- 人を傷つけない
- 自分を傷つけない
- 物を壊さない
怒ること自体が悪いわけではありません。
怒りは誰もが持っている自然な感情であり、自分を守るための大切な感情でもあります。
大切なのは、怒らない子どもに育てることではなく、自分の気持ちに気づき、適切に表現できるようになること。
そのために、怒りの温度を数字にしてみたり、深呼吸をしたり、気持ちを言葉にする方法などもご紹介しました。
大人自身も、自分の気持ちに目を向ける
研修後のアンケートでは、
- 自分の気持ちをコントロールすることの大切さを改めて感じた
- 怒りの感情と上手につき合う方法がわかった
- 自分自身の怒り方を振り返るきっかけになった
など、たくさんの感想をいただきました。
また、主催者様からも、参加された皆さんが熱心に耳を傾けてくださったことや、怒りの数値化、怒りの分析が印象に残ったことなど、うれしいお言葉をいただきました。
子どもに感情コントロールを伝えるためには、まず大人自身が、自分の感情を理解することも大切です。
そして、子どもが怒っているときには、その怒りを抑え込もうとするのではなく、何を感じているのかを一緒に考えてみる。
「怒らないで」と伝える前に、「何があったの?」と聴いてみる。
その小さな違いが、子どもにとって「自分の気持ちをわかってもらえた」という安心感につながるのではないでしょうか。
怒りの向こう側にある、その人の本当の気持ちに目を向けること。
子育てに限らず、職場でも、家庭でも、人と人との関係をより温かいものにしていくために、大切にしたい視点です。
今回ご参加くださった皆さま、そして貴重な機会をくださったファミリー・サポート・センターうたづの皆さま、本当にありがとうございました。


