「罪悪感解消プログラム」インストラクター資格を取得しました
アンガーマネジメント研修中に起きた、まさかの実践
先日、6〜7年前から毎秋登壇させていただいている某県主催の「アンガーマネジメント講座」を担当しました。
3時間半にわたるオンライン講座。
四国および関西圏の自治体職員の皆さん、約50名が参加してくださいました。
テーマは「感情を扱う力を育てる」。
怒りの背景にある価値観や、“思い通りにならない”ときに自分の心をどう整えるかを、ワークを交えて考え合う時間でした。
想定外のトラブル、まさかの実践の場に
講座の中盤、突然パソコンの画面がフリーズ。
音声は聞こえるものの、スライドが動かない。
冷や汗が流れたのは言うまでもありません。
3桁を超えるリモート登壇をしてきましたが、こんなことは初めて。
心の中で、私の“魔法の呪文”(アンガーマネジメントの技術のひとつ)である
「大丈夫、大丈夫、大丈夫」を心で3回唱えながら、深呼吸をひとつ。
参加者の皆さんには少し休憩を取っていただき、
すぐに予備のパソコンに切り替えて再入室。
無事、講座を続けることができました。
アンガーマネジメント講座で、まさかの“リアルタイム実践”(笑)。
備えがあることで、イライラを回避できる
きっと多くの講師が、万一に備えて予備機を準備されていると思いますが、
私も手元に用意していました。
怒りは「想定外のマイナスな出来事」に直面したときに生まれやすい感情です。
「ふつうこうするよね」という言葉が、それを象徴しています。
*ちなみに同じ“想定外”でも、自分にとってハッピーな出来事は「サプライズ」になります。
私は、できる限り怒りを増やさないために、
“できごとを想定内におさめる”ことを心がけています。
今回も「PCが壊れるかもしれない」と考え、そのための対応策を事前に整えていました。
その準備があったからこそ、
想定内でおさめることができ、イライラせずに冷静に対応できたのだと思います。
あたたかいまなざしに救われて
トラブルの後も、参加者の皆さんが笑顔で受講してくださり、
その優しさに心からホッとしました。
オンラインでも伝わる“人の温度”。
人のあたたかさに触れて自然と落ち着く——
それもアンガーマネジメントの本質なのかもしれません。
講座を終えて
トラブルが起きたときこそ、
その人の“感情とのつき合い方”があらわれます。
怒りは「想定外のマイナスな出来事」から生まれやすい。
だからこそ、想定内にしておくことが大切。
人間は感情の生き物。
私自身も、目の前のイライラを誰かにぶつけそうになることがあります。
そんな時、イライラの感情を押さえ込むのではなく、
落ち着いて向き合える自分を育てていく——。
これからも、そんな感情とのつき合い方を、
講座や対話を通して皆さんと一緒に深めていきたいと思います。
*写真は、沖縄でみた夕焼け



