コラム
毎日のように食している野菜のお話 ナス編
2018年5月18日 公開 / 2018年5月29日更新
しばらく中断しておりましたが、「野菜シリーズ」を再開したいと思います。
今回は「ナス」です。
原産地はインド、中国南部でこの地区、今も野生のナスがなっているとか。
栽培歴史は2,300年ほどで、日本には西暦750年に渡来しています。
薬学的には、抜群の抗酸化作用があり老化等防ぐのに期待されています。
また、偏頭痛、神経衰弱、不眠症等の緩和や鎮静効果もあります。
但し一方では食べ過ぎると頭痛を起こす、体が弱っている時は避ける・・・という言い伝えもあります。
古代では、麻薬性が高いということで食用というより薬用に重宝され、ヨーロッパでは毒草として人々から嫌われた一時代もあったそうです。
一方日本では、飛び抜けて高価な野菜として貴重がられました。
江戸時代には、あの有名な「一冨士、二鷹、三茄」とまで言われ、徳川家のおひざ元駿河の国で「高いもの」の順に並べたら、富士山、愛鷹山が高くそびえ、そして初物のナスが飛び抜けて高かったことから生まれたものだそうです。
その後、徳川家康が鷹狩好きだったことから「鷹狩」変えられ、初夢に見ると縁起が良い・・という事になりました。(これについては諸説があるようです)超高級品の野菜として、将軍家への献上品、大名同士の贈答品に用いられていたそうです。
今では簡単に食することができる野菜ですが、今夜あたり将軍になった気持ちで食卓にナスは如何でしょうか?
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