呼吸
平成三十年七月十一日、旧暦では 皐月二十八日です。
二十四節気は七日より、11番目の「小暑(しょうしょ)」になりました。
七十二候では31候 「小暑 初候 温風至(あつかぜいたる)」。
6月29日に発生した台風7号が、7月4日に温帯低気圧になり
一安心していましたが、そのまま雨が降り続き
西日本各地に甚大な水害をもたらしました。
被害に遭われた地域・方々にお見舞い申し上げます。
日を追うごとに被害の様子が明らかになり、
亡くなられた方の数が増えていくのが、とても辛いです。
雨が止んだ後の流木による川の氾濫、砂防ダムを越えた水・・・
熊野那智地区で、工事中の砂防ダムを見ながら感じたことが蘇ります。
7月9日に気象庁により『平成30年7月豪雨』と命名されたそうです。
名付けられ、一言で伝えやすくなりましたが
その伝えやすさで、こぼれ落ちていくものがあるのを感じています。
自然災害の少ない播磨地域でも5日から3日間雨が降り続きました。
「今年も七夕は雨なのか・・・」と呑気に思っているうち、大雨となり
兵庫県も大雨特別警戒地区となりました。
鉄道は多くが運休になり、かろうじて動いていた電車等で移動した人は
帰る頃には、手段を無くしました。
高速道路は通行止めになり、迂回路の一般道は土砂崩れで寸断多数。
ツイートされる文面に、個人・企業レベルの今後の危機管理の課題がありました。
「何が悲しくて、避難勧告が出ている地域に出勤せねばならない」
「普通(電車)も止まってくれたら、出勤しなくてすむのに」
「行って、また止まって帰れなくなったらどうしょう・・・」
JRでは前日から7/6の計画運休が発表されていました。
最初にこの計画運休が導入された2014年10月は、
予想された台風の影響が少なく、その後賛否両論が起こりました。
しかし、過去に実績があったことで
その後や、今回の発表に違和感はありませんでした。
それは、先月6月18日
朝の通勤時間を直撃した『大阪北部地震』の記憶が新しかったことも
影響しているとおもわれます。
*JRは、一時車内に約14万人が閉じ込められたと報道されました。
私鉄・新幹線を含めるともっと増えます。
小暑のところに、【7月上旬集中豪雨の季節】とあります。
*「日本大歳時記(夏)」講談社 昭和57年第一刷より
予め準備できることと、出来ないことがありますが
とりあえず、今から個人で対応できることから始めましょう。
*お住まいの地域のハザードマップの確認
*水・保存食の備蓄
*外出時には、45リットルの厚手のゴミ袋2枚、水、飴一袋の携帯
古の日本では、荒ぶる自然現象は『龍』とたとえられていました。
それを鎮める為に、あるいは穏やかに恵みをもたらしていただくために
昔もそして今も「祈り」が捧げられています。
それぞれの方がご存知の祈りと、感謝の言葉を口にしてみましょう。
そして、災害を逃れることが出来た方は
この機会に、親きょうだい子ども との連絡を取ってみましょう。
そして電話番号とメールアドレスを、メモするか覚えてください。
見守ってくださる存在にも、お礼を述べましょう。
自然の力に畏敬の念を持ち
過去から学ぶことも大切です。
『天災から日本史を読みなおす(中央公論新社)』 磯田道史 著
http://www.chuko.co.jp/shinsho/2014/11/102295.html
「防災と、わたし(2017-09-01)」
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/62197/
「一人ひとりに出来ること。(2011-04-01)」
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/18600/
「 熊野巡り~那智~(2018-05-02)」
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/64129/
「【マズローの欲求の階層説】(2010-05-27)」
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/9844/
コラム一覧 :HEAL THE WORLD
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/?jid=464
コラム一覧 :The Sence of Wonder
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/?jid=1100
コラム一覧 :大和魂
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/?jid=2607