衣替えから、徒然に。

椎結子

椎結子

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六月になりました。


きょうは平成三十年六月一日、旧暦では 卯月(うづき)十八日。
七十二候では23候 「小満 次候 紅花栄 (べにばなさかう)」が過ぎ
24候 「小満 末候 麦秋至 (むぎのときいたる)」
麦が熟し、秋色になる時となりました。

制服があるところでは、今日から夏服へ衣替えです。
6月1日と10月1日に衣替えをするようになったのは
明治時代になって、制服が登場したのちのことです。

元々は宮廷儀式の年中行事として、組み込まれたとされています。
その時の衣替えは、陰暦四月朔日(更衣)と十月朔日(後の更衣)でした。
民間ではそれほど厳密ではなく、
冬から夏に移る時節に更衣することをいいます。

今のように四季それぞれに着替えるのではなく
冬装束と夏装束を下着などで調節したとあります。

最近は気候・気温が不安定で
春物や秋物の洋服を着ないうちに過ぎてしまう年もあるので
冬物と夏物を基本にし、あとは工夫して過ごすのは参考になります。

洋服の流行り廃りのサイクルが早くなりました。
今は「インスタ映えする服」として流行る洋服もあります。
けれどもそのような服ほど、翌年は着にくくなってしまいます。

また一方で、一度着るためにのみ高級な着物を
オーダーレンタル出来ることが、ステイタスになっていると聞きます。
*ちなみに和服は
 冬物の袷(あわせ)と夏物の薄物(うすもの)、その合間に着る
 間着(あいぎ)の単衣(ひとえ)があります。

大量生産・消費で、モノにあふれた身辺を断捨離する時は
まず洋服と靴からと勧められる方もあります。

昔の日本で手仕事として
一枚一枚手間をかけて織られた衣を着ていた時代には
考えられない現実が家の中で溢れかえっています。

また、そんな昔のことではなくても
何度も何度も見に行っては眺めていた洋服を
ボーナスが支給されるのを待って、やっと手に入れていた日を思い出します。
今のように安価な洋服が溢れていなかった時代の話です。

「使い捨て」という言葉が出てきたのはいつのころからでしょうか。

先日、NHK朝の連続ドラマ『半分、青い。』に
「使い捨てカメラ(レンズ付きフィルム)」が登場して、懐かしく見たのですが・・。
今や、フイルムカメラの時代も去りつつあります。

フイルムカメラ (2018.5.31読売新聞朝刊より)
写真も、手軽に大量に撮ってすぐに見ることが出来るようになりました。
しかし、大量に写されていても
後世に残りにくくなったモノのひとつつかもしれません。

自分自身の身辺を見まわしながら
自戒を込め・・・。
そんな在り方から、変わるときが来ているのではないかと
感じています。

「エネルギーと気持ち(2018-04-16)」
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/64022/

「便利さの中で失うもの(2010-05-12 )」
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/9447/

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参考)「日本大歳時記(夏)」講談社 昭和57年第一刷
    「きもの読本」特定非営利活動法人 和装教育国民推進会議

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椎結子
専門家

椎結子(心理カウンセラー)

Yu-cocoro office

ライフステージごとに経験する心理的・身体的・社会的な変化を踏まえて、相談者がより良い人生を歩んでいけるようサポート。メンタルだけでなく、生活養生の観点からもアドバイスします。

椎結子プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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