夏至〜陽の極み〜
きょうは平成三十年二月十六日。
二十四節気は「立春」です。
七十二候は3候「立春 末候 魚上氷(うおこおりをいずる)」。
割れた氷の間から魚が飛び出るころになりました。
旧暦では睦月朔日ですから、きょうは旧暦のお正月です。
西暦のお正月が慌ただしかった方は、
きょうから新たな気持ちで始めるのもよいでしょう。
旧暦は月の満ち欠けにあわせた太陰暦なので
こちらの方が体感的に、しっくりする方もいらっしゃるのではないでしょうか。
睦月新月から始まったお正月行事が、満月の小正月まで続き、
小正月には、家庭内で男性が家事をし女性をねぎらい
豊作を願う農業的な祭りがあったそうです。
参考)地球歴 http://heliostera.com/article/20180215/
小正月は、女正月ともいわれ、
お正月の忙しさからほっと一息つける意と思っていましたので
このような農耕儀礼と結びついている事を知ることが出来たのは嬉しいことです。
農耕民族である日本人は、かつて太陰暦で生活していました。
神さまから授けられた、大切な稲を育てるために適していたからです。
明日は、全国の神社で祈年祭が催行されます。
祈年祭は、自然のめぐみに感謝し
この年の五穀豊穣(今は商工業全般の繁栄)を祈る、大切な祭祀です。
人の力を尽くしても、大自然の気の乱れで
一夜のうちに、それまでの実りが失われてしまうことがあります。
日本人には、見えない大自然の力を神として崇め、
美しい言霊を召し上がっていただく祈りが、日常のなかにありました。
昨年の稲籾に、祈りによって稲霊(いなだま)などの穀霊をつけ
その稲霊の着いた稲もみを農家に配って、次の年に田に植える。
そんな稲霊の神事は、明治期に一度とぎれたそうですが
今年、150年ぶりに復活しました。
出羽三山神社 「春の峰」復活
http://www.shonai-nippo.co.jp/cgi/ad/day.cgi?p=2017:12:31:8296
http://yamagata-np.jp/news/201801/06/kj_2018010600085.php
「祈りと稲魂(2017-11-23)」
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/61337/
毎日神仏に手を合わせる生活ではなくても
特定の信仰心が無くても
お正月には、初詣に行こう。
助けが欲しい時には、神さまにお願いしよう。
そう思える日常は、こころを軽くしてしてくれます。
「月の満ち欠け~旧正月に~(2014-01-31)」
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/42420/
「聞し召す(2017-02-05 )」
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/60223/
「からだの中に残る記憶(2015-05-18)」
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/51292/
「朔(さく)〈2010-07-12〉」
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/11295/
「予防の更に向うにあるもの~七十二候から~(2013-02-28)」
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/34861/
コラム一覧 :The Sence of Wonder
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/?jid=1100
コラム一覧 :HEAL THE WORLD
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/?jid=464
コラム一覧 :大和魂
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/?jid=2607