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コラム

祈りと稲魂(いなだま)

大和魂

2017年11月23日 / 2018年9月13日更新

きょう、11月23日は新嘗祭(にいなめさい)です。
農耕文化を基盤としてきた、日本にとって
大地から頂いた実りを神様にお供えし、五穀豊穣を感謝する大切な祭祀です。

天皇陛下が宮中で、田植えや稲刈りをなさる様子を
報道で拝見いたします。
きょうは、宮中ではその刈り入れされた新穀を、
天皇陛下自ら天地の神々にお供えされ、召し上がられるお祭りがされます。

これは豊穣を祈る、祈年祭(2月17日)とともに、とても大切な祭祀として
全国の神社で大祭として、催行されています。

今は、パン食中心の方もいらっしゃると思いますが
日本人にとって、お米をはじめとする穀物はとても重要な主食です。

そのため、その稲作に関する伝承や行事もたくさんあります。
田の神さまに感謝し、家にお招きしてもてなされる地域もあります。

羽黒山山伏 星野文紘氏の著書『感じるままに生きなさい』には
大変興味深い、稲魂(いなだま)の話が書かれています。
それは、冬の峰修行の時に体験されたことだそうです。

「冬の峰」といわれる、地元山伏の百日行の時に
興屋聖(こうやひじり)を置いて勤行をされます。
 *興屋聖というのは、
   稲で作られた祠の中に、穀物(五穀・稲籾など)が入れられているもの。
勤行を続けられ、祈りの力が強まってくるうちに
その、祠の中の稲魂とご自身が一体になる感覚を持たれたのです。

『稲籾には稲の魂、稲魂があるし、穀物には穀霊(こくれい)がある。
自分の魂と稲魂を一体化させる。
昔はそうやって稲魂を引き出した稲籾を、種籾(たねもみ)のなかに混ぜて
ほかのものにも魂をつけ、それを田んぼに植えた。〈中略〉
魂の入った稲が里の稲になり、その稲がまた次の稲を生んでいく。
そうやって秋になって稲が実ると、収穫してお祭りをする。』

『感じるままに生きなさい』
引用・参考)『感じるままに生きなさい』 さくら舎 2017年1月15日第一刷

最初に 星野氏の話を聞かせていただいた時に、心震えたこの稲魂の話を
改めて本の中で出会えた時、それはたいへんな喜びでもありました。

他の伝承者の方にも、この稲魂をつける人のことは伝承されていることも解りました。
かつてあって、しかし今は途絶えたと思われることも、このようにしっかりと残っていてました。

『祈りというのは、見えないものが見えるのだろうね。』
とも、書いてありました。


「祈り(2017-08-07)」
http://mbp-kobe.com/yu-cocoro/column/61963/

「とんぼ(2017-08-15)」
http://mbp-kobe.com/yu-cocoro/column/62033/

「世界を平和にするための暦(2017-08-17)」
http://mbp-kobe.com/yu-cocoro/column/62041/


コラム一覧 :The Sence of Wonder
http://mbp-kobe.com/yu-cocoro/column/?jid=1100

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