坐骨を中心に寄せる感覚シミュレーション
足首の伸ばし方次第で膝が痛みなく折りたためます
足首が固くてあぐらがかけない 膝が上がる 腰が辛い(2020年2月2日)
でやっていることを
補足したコラム足首の伸ばし方だけでも体は変化します(2020年2月4日)
を見てくださった方も多いと思いますが
しつこいようですが、膝が曲がらない、折りたためないという方も
足首や腿に力が入っている場合が多いと思います。
先週から来られるようになった方を誘導してみました。
足首が無理なく伸びているので、いらない力みがありません。
膝小僧の誘導もしてもらい、ベクトルを体の中心に向けました。
足首を伸ばす状態があるまま、
体の中心から単に膝を押すのでなく
自分の方へ引き込みながら膝を結果的に遠くに送れるようにしています。
膝下を腿の裏に近づけていくのではありません。
関節ごとに分かれてはいるけれども、つながりがあって張りがある状態です。
関節にお肉が集まっていかないように
中心に膝から向かう力、膝から足裏に向かう力、双方向のベクトルがある状態で
お尻の根本から膝を送り出しています。
こうすると勝手に膝が折りたたまれていきます。
膝裏にお肉が集まった様子はありません。
張りがあるまま、2つ折りに近づいています。
膝上、膝下が長いまま方向も合い
2つ折りになりました。
いらない力が入っていません。
膝に不安を持つ方はこのように
重みがかからない状態で
膝の折りたたみの感覚を覚えてもらうのが
いいと思います。
膝自体が悪くなくても
腿や足首に力が入れば、膝に負担が来ます。
膝の怪我などで膝自体がよくなければ
なおさら負荷がかかる状態にしたくありません。
膝小僧が下向きになれば、腿はたくさん引っ張られ
膝に負担が行きます。
足首が伸びなければふくらはぎが盛り上がり
膝裏がきつくなります。
足首や足の甲が伸びない人は
足裏がきちんと使えず、土踏まずが縮んだままです。
足裏をきちんと踏めるように使えると
足首は楽に伸びます。
足首が伸びると中心に向かう力も生まれ
膝を後ろに押して伸ばすような体が喜ばないことも
する必要がありません。
体の力の流れを自然な向きにすることができます。
体幹でコントロールできる状態を作って行くためには
手足が体幹のしたいことを受け止められる要素が必要になってきます。
方向の違う使い方になっていると
体幹からの流れを通せず、遮ったり歪みを作ったりしてしまいます。
やりたいことをするにも簡単なことから流れがつながるように
体全体の流れを自分で理解し、調整できるようにする土台を作って行くのです。
自分のしたいこととはかけ離れた感じを持つ人もおられると思いますが
体はつながり連動しています。
部分だけ鍛えたり整えたりしても、ある程度できるようにはなりますが
部分ごとに一からやり直しです。
体全体を整えていくことが
結局は近道になります。