開脚から痛みなく脚を回す意識付け
鎖骨を引く2
「鎖骨を引く」ことは
いろんなコラムでお話ししているが
肩甲骨の位置感覚を自分で認識して
背骨を動く状態にし、そこから股関節の可動域を上げたり
腕の自由度を上げたり
全身の流れをつないでいくにも大事なことになる。
肩、腕、インナーを使って痛くない流れを覚える(2019年7月11日)
でしているようなことも、体勢が変わるたびに
鎖骨を引きなおして、更に腕の方向を合わせている。
肩甲骨をどう引くか(2018年4月1日)
鎖骨を引いて肩甲骨スッキリ(2017年5月25日)
鎖骨を引く(2019年4月8日)
(鎖骨を引いていない時)
(鎖骨を引いた時)
「鎖骨を引く」ことをしているかしていないかで
体の状態は随分変わってくる。
肩回りはご覧の通りわかりやすく下がっているし
首から肩のライン、デコルテもなだらか。
そして、上の画像では
お腹が縮み、胸郭は形が見えず、押しつぶされたようになっている。
長い時間この状態でいると
肩は詰まってくるし、息苦しい。
下の画像では、お腹が伸び、胸郭の形が見える。
胸郭は体勢が変わると、もちろん状態が変わるが
内からの内圧で張りのある状態にすることで
歪みなく、自由度の高い体でいられる。
無理がなく、体を使う状態にするためのスタートとして
「鎖骨を引く」ことが必要になる。
先にリンクしているコラムでご覧いただくものより
印象は柔らかく滑らかに見えるのは、インナー感覚が育ってきているから。
壁や床などの押す対象があると、この感覚はわかりやすい。
一番上の画像では、鎖骨は引いているが
肘を開いた状態でしているので
肩甲骨につながる位置はかなり前側で
肩甲骨だけが大きく盛り上がり、背骨にはつながりにくい。
もっと慣れてくれば、この状態でもいらない力を使わず
鎖骨を引いて背骨につなげられるが。
中の画像では肘を開かずに鎖骨を引いた。
肩甲骨は自然な状態で、腕からの流れを受け止めている。
下の画像。
鎖骨がきれいに引けて、腕から肩甲骨からの流れを
また腕に循環させるように使えている。
肩甲骨をかいくぐるように腕が出ている。
他の人の鎖骨を引いた状態。
胸郭の形をキープしたまま
体の裏半分が引ける意識。
貝殻の形をした肩甲骨にお肉が収まっていく。
胸のいらない力が抜ける。
下の画像では、体の厚みが感じられる。
薄いぺったんこの体でなく
体の内側に圧のある張りのできた状態は
締まりつつもエネルギーが密に蓄えられた状態になる。
きちんと覚えてみると思ったよりも難しくはない。
運動する人だけでなく、運動をしていない人でも
鎖骨を引くことを知っているだけでも
肩こりや体のしんどさから随分解放される。